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キプロス戦を見ました。
W杯に向けたザックジャパンの準備が予想以上に順調に進んでいて、驚きました。
あまりに順調で気持ち悪いくらいです。
どこかに落とし穴があるんじゃないだろうか?(笑)

事前の鹿児島(指宿)合宿でフィジカルをイジメ抜いた直後の試合だったので、
クイックネスや瞬発力、パワーや運動量はもちろん、疲れのある身体では
パス精度・パススピード・シュート精度・トラップ精度が犠牲になるのは
目に見えていました。

そういう疲れた状態で試合をすることで、さらに身体をイジメてフィジカル・
コンディションを落とし、そこから緩やかに身体のキレを上げていく。
スポーツ科学に則った適切な手法です。

併せて、鹿児島合宿では暑熱対策も行っていたそうですから、準備の質は
非常に高かったんじゃないでしょうか。
W杯本大会に出場するようになって16年になる日本サッカー協会のノウハウと
ザックの豊富な経験を上手く生かしているようで、本当に素晴らしい。
世界の中で、ここまでキッチリと準備する代表チームが日本以外にあるのか?
と思ってしまうほどです。

こういう状況でのキプロス戦ですから、相手のコンディションを考慮しても、
1-0か2-1くらいのスコアだろうと想像していました。
キプロス代表のことは知りませんでしたが、欧州でのFIFAランキング130位で
堅守速攻型のチームということは、そんなに弱くはないはずです。

※FIFAランキングが100位台を莫迦にする人(格下だと言う人)がやたらと
  多いですが、間違いです。FIFAランキングは、「お願い!ランキング」より
  アテにならないものですが、強いて言うなら、欧州でFIFAランキング100~
  150位という国は、アジアだったら50~70位くらいだと思った方が良いでしょう。
  ちなみに、現在、日本は47位です。)

いまのフィジカル・コンディションであれば、あまりチャンスを作れなくても
おかしくない。
2006年W杯の直前に行われたマルタ戦(当時、マルタはFIFAランク125位)のような
試合になるのでは?と想像していました。
1-0で勝つことは勝ちましたが、内容は非常に悪かったです。
(当時の記事:「2006年 VSマルタ」「ジーコジャパンレポート」

この試合、ザックは以下の4つのテーマを持って臨むだろうな、と
予想していました。

①フィジカル・コンディションのどん底の中で試合を行わせることで、
 さらにフィジカルをイジメる。

②久しぶりの代表の試合なので、攻守の戦術や連携の復習・再確認。

③ケガから復帰直後の選手(内田、吉田、長谷部)や試合勘不足の選手(本田、
 香川)を使ってみて調子の良し悪しを計るとともに、ある程度の時間プレーさせて
 代表チームに慣らす。

④2年以上のブランクで代表復帰した大久保を入れて、連携を試す。

ほぼ予想通りだったかと思います。
そして、キモチ悪いことに、これら全てのテーマを消化してしまいました(笑)
普通、いくつかは消化し切れないものだと思うんですけどね。

特に、③が非常に良かったので安心しました。
内田は疲れている中でも、非常にインテリジェンスの高いプレーを見せており、
判断・ポジショニングや身体の入れ方が良かったです。
アーセナルが右SBサニャの後釜に内田を取るかも?という噂が流れていますが、
それもむべなるかな、というパフォーマンスだったと思います。
また、吉田麻也も多少ポカはありましたが、予測力の高さなど、十分合格点に
達している出来でした。
長谷部も判断がかなり良く、勇気を持ってインターセプトに行ったり、ととても
良かったです。
また、香川はマンUでは見られないような生き生きとした動きをしていましたね。
ミドルシュートを打ったときは笑ってしまいました。
いつぶりだろう、そんな遠い位置からミドルシュートを打ったのは?
マンUじゃ、めったに見ないよ(笑)

本田は、連携で崩すことを狙った意図のこもったパスを出したり、パスを出して
すぐに前線に走りこんだり、サイドのフリーなポジションに動いてみたり、と動きの
質は高かったです。
フィジカル・コンディション的にはかなり厳しそうで、ボールキープができなかったり、
パス・トラップのミスが散見されましたが、現時点では気にすることはないでしょう。
また、いつものように強引にミドルシュートを打つのを止めて、黒子としてパスの配給元に
徹っしていたのが印象的でした。
今日の試合の意味合い(上記②)をよく分かった上でのクレバーなプレーだったと思います。

この5人は、W杯までに十分100%の状態に持っていくことが可能でしょう。
ホッとしました。

②もかなり良かったですね。
連携の復習・再確認という意味では、攻撃ではきちんと連携して崩すこともできたし、
裏狙いもできたし(柿谷が左足シュートを打ってGKに弾き出されたシーン)、良かったです。
守備でも、前半20分頃まではキプロスのカウンターを受けることがありましたが、
その後は前プレ(前からのプレス)が効き始めて、彼らはボールを前に運べなくなりました。
それならロングボールで攻めようとするのですが、組織的にボール保持者をマークして
スペースを殺したため、精度の高いボールは蹴ることができなくなっていました。
また、前線では日本のDF2枚がガッチリ相手FWをマークするので、ロングボールを入れら
れても全く怖くなかったですね。

すばらしく順調に連携の復習・再確認ができたので、ザックも大満足だったのではないでしょうか。

強いて挙げるなら、この日の不満点は2つあります。

(1)長友のハイクロス
長友が左サイドライン際を何度も縦に突破して、ハイクロスを上げていました。
これが、ちょっと不満です。
長友の縦への突破自体は素晴らしいのですが、今回のザックジャパンは地上戦に適した
メンバーばかりを集めていますから、ハイクロスではなかなか点は入りません。
それは分かっているはずなのに、なぜハイクロス?

そもそも、ライン際を単独で突破したら、最後はハイクロスを入れるしか攻撃の手は
無くなります。
ライン際からグラウンダーのクロスを入れたら、ほぼ間違いなく相手CBかボランチに
カットされますし、ファーの岡崎に合わせたくても、長友の筋力では精度の高い
ハイクロスをファーまで送り込むのは非常に難しい(ちなみに、欧州全体をを見ても、
そんなことができるSBはほとんどいません)。

しかし、ハイクロスでも、いまのザックジャパンでは点に結びつく確率が非常に低いのです。
それどころか、クロスを中で弾き返され、カウンターで長友の裏を狙われて失点、
みたいなことになりかねません。
実際、ザックジャパンはそういう形で失点したことが何回かあります。

ですから、ハイクロスを上げるしかできないような状況下で、長友が縦に突破するのは
止めて欲しいと思います。

(2)柿谷を起用すると岡崎と被る問題
以前からの問題ですが、柿谷は裏抜けを狙うタイプのCFなので、同様に裏抜けを狙う
岡崎とはスペースを潰し合ってしまい、お互いの良いところが出せない、と言われています。
実際、キプロス戦で岡崎は1本のシュートも打てませんでした。
お互いの約束事を決めて徹底すれば(例:柿谷が引いたら岡崎が裏へ飛び出す、等)
解決すると思うのですが、今からそういった戦術的な動きを2人が徹底できるかどうか?
大迫は裏抜けタイプで無いので、彼を1トップに置いた方が、得点力の高い岡崎が生きると
思うんですが、、、、

これらはフィジカル・コンディションの問題ではなく、純粋に戦術の問題です。
ザックには早く解決してもらいたいですね。

いずれにしても、ここまでは順調です。このまま、順調に準備が進むのであれば、
W杯のグループリーグ突破は間違いないところでしょう。

が、そうは問屋が卸さない。
きっと、まだまだ山あり谷ありだと思います。

まずは、6/2のコスタリカ代表戦ですね。
W杯直前の強化試合のうち唯一のW杯出場国との対戦ですし、アーセナル(オリンピア
コスにレンタル中)のキャンベルも出るでしょうから、日本代表がどこまでやれるのか
楽しみです。
この試合のときには、フィジカル・コンディションはそれなりに良くなってるでしょうから、
少なくとも枠内シュートを7~8本以上は打って欲しいですし、失点も1以内に収めて欲しい
ですね。
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