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オーストラリア戦を、オーストラリアの立場で考えてみました。 まず、メンバー選考に関して言うと、ブレシアーノ、キューウェル、チッパーフィールド、 ウィルクシャーと言った『ベストメンバー』がベンチにも入りませんでした。 これは、最終予選でイエローが累積した場合、ワールドカップ本大会は出場停止になるかも しれない、という噂が飛んだからだと言われています。 ただ、ピム監督も苦労してますね~。 実は、オーストラリアの主力選手が2006年からほとんど変わっていません。 シュワルツァー(GK)36歳、ニール(DF)31歳、ケーヒル(2列目MF)29歳、 グレッラ(ボランチ)29歳、カリーナ(ボランチ)28歳、ケネディ(FW)26歳。 2006年との主力選手の違いは、ビドゥカがいないくらいでしょうか? 先に挙げたこの試合欠場のブレシアーノ(MF)29歳やキューウェル(MF)30歳、 チッパーフィールド(MF/DF)33歳、ウィルクシャー(MF)27歳も、実はドイツ・ワールドカップ経験者です。 と言うより、1-3で勝った日本戦の先発だった、と言う方がいいかな? 来年には、みんな1歳ずつ年齢を重ねることを考えると、少しベテラン勢に頼りすぎですね。 良い方に考えればチームが熟成される、という部分もあるかもしれませんが、 どちらかと言うと世代交代が順調でなく、ベテランが年齢を重ねる毎に少しずつ個の力が 下がっている、という側面が強いと言っていいでしょう。 そんな中、ピム監督は、守備のときは4-4-2、攻撃のときは4-1-3-1-1という 布陣をとってきました。 守備時は、比較的低い位置で3列のブロックを強固に築いて、 ゴール前での日本のパス回しを防ぎます。 特に、ボールを奪われた後のオーストラリアの戻りが速く、攻→守を素早く切り替えたので、 岡田ジャパン得意のショートカウンターがあまりできません。 そして、一旦ブロックを築かれると、オーストラリア選手はリーチが長いので、 日本のパス交換やドリブルでの突破は、ことごとく止められます。 また、攻撃時にはリスクを冒して、さっさとボランチ1枚が上がります。 2月のアウェイでは、見られなかった戦い方。 ホームならでは、ですね。 1トップのケネディにロングボールを当てて、2列目のケーヒルと3列目の3選手が 後ろから飛びこんでこぼれ球を拾う、という形を狙っています。 以前、ビドゥカが1トップを張っていたときは、ポストはもちろん、自分で反転してシュートに 持っていったり、時にはスペースメイクもしていましたが、 同じ1トップでも、ケネディにはそこまでの能力はありません。 ピム監督は、リスクを冒すことで攻撃力を上げようとしていますが、 以前と比べれば、攻撃のパターンが限られていて、結果的には下がっているのは否めません。 また、リスクを冒すだけでなく、リスクマネージメントを指向して、 最終ラインは、できるだけ1ボランチをとばしてパスを出していました。 これは、1ボランチがボールを持つと、日本のプレスに引っかかって、ショートカウンターを 決められるリスクがあるからです。 最終ラインが、ロング~ミドルパスを出すのは大抵3列目にいる3人のMF。 彼らはサイドに大きく開いて、日本がプレスがしにくい位置でボールを受けていました。 ピム監督は、この試合の限られたメンバー構成を踏まえて、非常によく戦術を練ったんだろうな、 という印象を受けました。 この戦術を取られると、高い位置からのプレスを行う日本は、めちゃめちゃ走らされてしまいます。 最終ラインにプレスを掛けようとしたら、すぐボールは中盤のサイドへ。 一生懸命戻っているうちに、あっと気づいたら、ボールはゴール前(ケネディ)へ。 急いで自陣へ走って戻らざるを得ません。 そして、ボールを奪ったら、オーストラリアがブロックを形成する前に攻撃しようと、 また素早く前線へ走りこむ。 非常に運動量が多くなります。 しかも、オーストラリアの選手は懐ろが深いし、身長も高いので、 守備で競る場面では、ものすごく体力を使います。 体重差がある人間同士がぶつかると、基本的に体重の軽い人の方が体力を奪われやすい。 これが、後半じわじわと効いてきます。 しかし、先制は日本。 前半40分にCKから憲剛→闘莉王がヘディングで決めました。 後半、リードされたオーストラリアは、ラインを上げて前線からのプレス。 日本のように、細かいステップを踏んだり素早く反転ができるわけではないので、 たどたどしい感じです。 ここらへんが、オーストラリアにアジリティ-がない、と言われる部分なのでしょう。 ですが、そのフィジカルは圧倒的で、日本はボールを落ちつかせられなくなります。 余談ですが、日本が最終予選で最も苦しめられた国はオーストラリア。 そして、その次がグループA最下位のウズベキスタンです。 グループAの5カ国ではウズベキスタンが一番勝ち点が少なかったのですが、 日本はウズベキスタンとホームで1-1、アウェイで0-1という対戦成績。 僅差の1勝1分けであり、圧倒したわけではありません。 バーレーンは1-0、0-1で2勝しているのに。 その理由は、やはりフィジカルが大きいと思います。 身体が大きく、体重も重い相手がプレスに来ると、日本の選手は正確なパス回しが できなくなる傾向があるからです。 そして、後半14分にFKからケーヒルがゴール。 直接的には、闘莉王の力不足と言っていいでしょう。 テレビ中継では、松木が『阿部が悪い』と言っていましたが、違うと思います。 ケネディに勝てなかった闘利王が悪いのです。 だから、ケーヒルに決められる。 1対1でCBが負けたら、守備は成立しません。 もし、阿部がケーヒルに付こうと思ったら、かなり離れた位置から飛びこんで競らざるを得ず、 アフターチャージでファウル(PK)になった可能性が高い。 さらに、ケネディめがけてFKが飛んできたときに、闘莉王が競り勝ったときのこぼれ球を 処理する選手がいない。 ケーヒルの特性から考えて、こぼれ球を拾ってシュート、は十分あり得る選択でしたから、 阿部がそれにも備える形で守備をしたのは当然です。 しかし、本質的な理由としては、オーストラリアのプレスにあわてて、日本がラフなサッカーをしてファウルを頻発した。 それが原因でしょう。 そして、同点になった以降は、オーストラリアの嵩に掛かったプレスと攻撃。 ことごとく1対1で負けます。 特に、前半はケネディに何もさせなかった闘莉王と阿部のコンビの動きが少しずつ遅れるようになり、 ケネディのポストプレーが成功するシーンが増えました。 さらに、一番まずかったのが、蹴ってしまうシーンが増えたこと。 興奮状態にあったからか、同点で焦ったのか、オーストラリアのプレスにビビったのか、 急に高いロングボールが増えました。 背の高いオーストラリア相手に、無謀です。 最後の5分間に、ダメ元でパワープレーに出るのならともかく、この時間帯に蹴るようでは、 日本の勝ち目はない。 当然、ロングボールは全てオーストラリアに跳ね返され、拾われ、逆にチャンスを作られました。 確かにオーストラリアのプレスは厳しかったけど、ここは落ちついて、サイドから 崩すべきでした。 個の力(=判断力、経験)が足りなかったと思います。 日本も、必死のプレス。 しかし、オーストラリアのDFとボランチは足元が上手く、ワンタッチで速いパス回しをして、 日本のプレスを掻いくぐります。 2月のホームでの対戦時もそうでしたが、オーストラリアの後ろの選手はパス回しが上手い。 前半で走らされて疲れた日本では、とてもそのパス回しを分断できません。 とは言っても、オーストラリアも余裕を持って日本のプレスをかわしていた訳ではなく、 ギリギリの攻防でしたが、その少しの差が大きかったと思います。 攻守ともに少しずつ日本は後手を踏み、ペースをオーストラリアが握ります。 そして、CKからのケーヒル2点目。 失点したのは、阿部がケーヒルとの競り合いに負けたのが原因、というのも本当ですが、 それよりも楢崎の責任が大きい。 ケネディをマークするのは、ゴールキーパーとしては当然です。 ですが、ハイボールではなく、自分の横を擦り抜けるような低めのボールだったわけですから、 それを止めるのもゴールキーパーの役目でしょう。 楢崎は、「あれ?」的な感じで見逃してましたが、それでは困ります。 川口のように横っ飛びで防ぎに行かないと。 読みを賞賛される楢崎ですが、ゴールキーパーは最後は反射速度も重要です。 偶然や想定外のボールが飛んでくるのがサッカーですから。 そして、試合をクローズにかかるオーストラリア。 日本も選手交代で流れを変えようとしますが、ベンチの選手層が薄く、流れを変えるまでには至らない。 ジ・エンド。 うーん、岡田ジャパンがオーストラリアを倒すのは、なかなか難しそうですね。 ま~、ワールドカップ本大会では、たぶん対戦しないからいいか。 …なんてね。(笑)
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