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いまさらですが、少し以前の試合のことを書きます。



バルセロナのサッカーは美しい。
ですが、バルセロナのサッカーだけが美しいのでしょうか?

私は、

『バルセロナ』=『美しい』=『ショートパスこそが最高!』

という固定観念がサッカー界に蔓延しているような気がして、違和感を感じます。
特に、ブンデスリーガとJリーグはどこもかしこもショートパス全盛に
なっていて、ショートパスを回せなければ、おもしろいサッカーじゃない、
と言わんばかりです。

もちろん、ショートパスを回すサッカーもおもしろいと思うのですが(実際、
今季のFC東京のサッカーは好きです)、それだけが美しいとも思いません。

しかし、そのショートパス最高、といった偏狭な文化にほとんど毒されて
いないリーグがあります。
それが、セリエA。

セリエAは、独自の文化を育んでいます。
フィジカルが強く、守備的で、戦術的で、スペースを極限まで潰しに来る。
攻撃的なリーガエスパニョーラと対極にあるリーグ、つまり〝つまらない”。
そういうイメージが付きまといます。

ですが、本当にそうでしょうか?
セリエAのサッカーはつまらないのか?

私は、そうは思いません。
本当は、とてもおもしろいリーグだと思います。

インテルしか見ないから、分からないだけなんじゃないの?

その答えのひとつが、この試合にあります。
セリエA第28節 フォレンティーナ-ユベントス。

試合経過を追うと、ユベントス先制後、フィオレンティーナの選手が前半21分に
レッドカードで退場。その後、ユベントスがゴールラッシュでスコアを0-5に伸ばして
圧勝した試合です。
結果からすれば、たぶんユーベファン以外には、何もおもしろみを感じなさそう。

ですが、試合内容に目を向けると、とてもおもしろかったです。
特に、ユベントスが素晴らしいです。
ポジショニングを横にも縦にも広く取り、ボールを保持し、中距離パスをワンタッチ・
ツータッチでどんどん回していく。

驚異的なのは、そのパススピードです。
ズドン、という音がしそうなくらい速い。
ポジショニングを広くとっているため、20m以上の距離をグラウンダーで繋ぐことになることから、
半端なスピードのパスは危険。
そんなパスは、守備陣にインターセプトされるのが落ちです。
ですから、ストレート系の速い中距離パスで、パス回しが行われるのです。

そして、その速いパスをあっさりとトラップして、すぐにパスを出す。
あまりに速いパス回しに、フィオレンティーナの選手は飛び込めません。

私は、そのパス回しの美しさに惚れ惚れしてしまいました。

あのパススピードとトラップは、セリエAの選手ならではのものです。
速いパスをトラップするには、足元の柔らかさだけでなく、パススピードを
吸収できるパワーが必要だからです。
セリエAの選手には、そのパワーがあります。

こういったパス回しは、他のリーグではなかなか目にできるものではありません。
数年前の調子の良い時のチェルシーができた程度ではないでしょうか。

そして、守備陣が中を固めたら、外のサイドに出してワンタッチで超速クロス。
しかも、逆サイドを狙うような速いクロスなので、GKは前に出られません。
それをヘディングで落とし、落としたところにFWが飛び込みます。

それはマズイ、とフィオレンティーナの選手がバランスが崩れるリスクを冒して
ボールホルダーにプレスを掛けに行くと、あっさりと交わされスペースを突くスルーパス。
そこに走り込んで、身体をひねってマイナスのクロス。

どれもこれも、相手を押し込むのではなく、広くポジションを取ってスペースを
空けていることと、速くて力強い選手たちのフィジカルがそれを可能にしています。
トップスピードでボールをもらってワンタッチで身体をひねってマイナスのクロス、
なんて真似は、プレミアやリーガでもなかなかお目に掛かれません。
ましてやJでは。

パスサッカーはショートパスで行うもの、というのはバルセロナやスペイン代表に
影響され過ぎていると思います。
ミドル・ロングパスを自在に操ってパスを回すサッカー。
それが、いまのユベントスのサッカーです。
だからこそ、今季、無敗優勝を成し遂げたわけです。

来季、ユベントスは必ずCLで旋風を巻き起こすと思います。

セリエAならミラン、と思っている私としては口惜しいのですが、
いまのユベントスは認めざるを得ない素晴らしいサッカーをしています。
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