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アーセナルの1月のリーグ戦の成績は、散々でした。
0勝1分3敗。
まるで残留争いをするクラブのよう。
順位も7位まで落ちました。

しかし、2月に入って、やっと右SBにサニャが戻ってきました。
ようやく反転攻勢の準備が整い始めた?と思いきや。
今節、サニャは先発を外れました。

あらら。
まぁ、しょーがないか。
ケガ明けなのに、中2日での先発は厳しいもんね。

そんなわけで、ホームのブラックバーン戦の布陣はこんな感じ

------------------------------------------------------
                ファン・ペルシー
   チェンバレン      ロシツキ     ウォルコット
          ソング        アルテタ
ヴェルマーレン  コシールニー  メルテザッカー  コクラン
                シュチェスニー
------------------------------------------------------

注目すべき点は2つ。
まず、右SBにコクランを持ってきました。

コクランは、1月のほとんどをケガで離脱。
最近やっと復帰して、1/29のFAカップにも右SBで出場しましたが、
ケガ明けで身体のキレも試合勘もなく、ポジショニングも判断も悪く、
ボールも足に付かなくて、正直ダメダメでした。

そもそもコクランは、これまでで左SBを務めた経験があるのは1試合だけ。
SBの経験は不足していますし、ましてや右SBは初めてです。
FAカップでは、突然の起用だったわけで、そう簡単に活躍できるはずがありません。

しかし、コクランは柔軟性の高い選手。
そこに期待して、ベンゲル監督はコクランを起用したのでしょう。
復帰して2試合目ですから、身体のキレや試合勘も戻ってきているはずです。

そして、もう1人の注目の選手はロシツキ。
本来のトップ下のポジションで、先発に持ってきました。

これまでラムジーの育成にこだわっていたベンゲル。
しかし、ラムジーではなかなかボールがスムーズに回らないし、
チャンスも作れません。

1月の成績でさすがにお尻に火が付いたのか、実力ではラムジーをしのぐ
ロシツキを起用してきました。

ラムジーがロシツキを上回っている部分は、おそらくタフさだけ。
ラムジーの運動量には確かに驚かされますが、ロシツキには
的確なポジショニングという大きな武器があります。
ケガがちでさえ無ければ、ロシツキはバロンドール候補になっても
おかしくない逸材ですから。

疲労からパフォーマンスを落としているソングを先発に起用したのは
不満ですが(故障しそうで心配)、コクランを右SBに起用した以上、
アルテタとコンビを組める選手がいません。
フリンポンをレンタル移籍させたのが、返す返すも悔やまれます。

そして、アルシャビンから先発を奪ったチェンバレンも、当然先発です。
膝の調子がベストではないので、だましだましの起用だとは思いますが、
アルシャビンを起用するよりは100倍良いです。
疲れているはずのファン・ペルシーも、先発に入りました。

ソングを除けば、この試合に賭ける意気込みが伝わってきそうな先発陣。
ベンゲル監督も追いつめられています。

キックオフ。
いきなりコクランが魅せます。

ボールは最終ラインから右サイド、もしくは一旦中盤のアルテタかソングを経由して
右サイドへ。
つまり、ビルドアップのほとんどのシーンで、コクランを経由するのです。
そして、その期待に応えるコクラン。
ウォルコットとパスを交換しながら、上手くビルドアップします。
ちょくちょくロシツキやアルテタも顔出してパス交換に絡むので、ブラックバーンの選手は、
右サイドのビルドアップを止めることができません。

いいじゃん、コクラン。
やっぱ、SBがビルドアップに関われるかどうかが、アーセナルの生命線だよなぁ。

おもしろいのが左サイド。
左SBのヴェルマーレンは、実はビルドアップに関わるのが下手です。
それがチームの共通理解になっているのか、最終ラインからはほとんどボールが
回って来ません(笑)
ボールを高い位置で保持しているときに、後ろからヴェルマーレンが上がってきて
攻撃に絡むことはありますが、低い位置からのビルドアップにはほとんど関わらず。
コクランのいる右サイドとは、明らかに違います。

ここがホームで相手が下位のブラックバーンなので、右サイドからだけの
ビルドアップで良いですが、これが上位チームとの対戦だと明らかにヤバイです。

まぁ、それはともかく。

コクランが入ったことで、飛躍的にボールを回せるようになったアーセナル。
試合開始から10分間のボールポゼッション率は、なんと80%。
ここ2か月の間では、こんなに高いポゼッション率は初めてです。

ポゼッション率の高さを生かして、そのまま右サイドから攻めます。
前半2分。
右サイドを縦に駆け上がったコクランに対し、ウォルコットがボールを出します。
コクランは、そのままクロス。
しかし、相手CBに弾き返されます。
そのボールを拾ったのが、またもやコクラン。
中央に切り込むと見せて、DFの裏にノールックパス。
オフサイドにならないよう、一瞬溜めを作ってからウォルコットが縦に抜けます。
2人とも巧い!
そして、ウォルコットがGKとCBの間を通すグラウンダーのクロス。
ファン・ペルシーがきっちりと詰めていて、先制。

ヒュ~、やるじゃん。

まさか、この時間帯に先制するとは思いませんでした。
コクラン投入が、いきなり効果発揮です。
良かったぁ。。。

この先制点で堅さが取れたのでしょうか、俄然、アーセナルの選手たちの動きが
良くなります。
ウォルコットもいいし、ロシツキ・チェンバレンが光っています。
そして、前節から復帰しているアルテタもかなりいいです。
身体のキレも感じるし、何より運動量が素晴らしい。
前線まで相手を追ってボールを奪いにいきます。

何度もシュートチャンスを作るアーセナル。

唯一悪いのは、ソング。
やっぱり、試合前に心配した通りです。

「ソング、いいパス出してたじゃん!」と主張する方もいるでしょう。
確かに、それはそうだと思います。

ただ、守備の際に相手に振り切られる場面が多すぎます。
当たり負けはするし、相手の細かいドリブルに付いていけないシーンも何度かありました。
ふだんなら、滅多にそんなことはないのに。

疲れているために踏ん張りが利かず、当たりに勝てなかったり俊敏な動きに
付いていけてないのです。
ときどき、ソングが疲れているときに見せるプレーです。
例えば、1月2日のフラム戦のソングも、同じようなパフォーマンスでした。

逆に言えば、それだけ疲れているのに、よくあんないいパスを出せるなぁ。
驚きです。

そして、ロシツキ。
得点に直結する動きは少ないですが、中盤のボール回しを円滑にすることに
掛けては、この人の右に出る選手はいないでしょう。
必ずパス&ゴーをしますし、視野も広く、意外性もあります。
ラムジーでは、こうはいきません。
司令塔、というよりは、コンダクター(指揮者)という呼び方が似合う気がします。

この試合、大抵の方はMOM(Man Of the Match)にファン・ペルシーを挙げると思いますが、
私は、コクランかロシツキをMOMに推します。
アーセナルの流れるような攻撃を指揮していたのは、ロシツキだったからです。

これでミドルシュートの精度が高ければ文句なしなんですが。
残念ながら、ロシツキのミドルは入らなかったです。
ロシツキがゴール決めるところが見たいな~。

前半30分過ぎに、コシールニーがゴール前ど真ん中でファウル。
FKを献上します。
あたたた、コシールニーらしくない。
そのまま直接決められて1-1になったときには、少し嫌な予感がしたのですが、
それを吹き飛ばしたのが、ソング。

前半38分。
中央でボールを受けると、相手の選手4人の間を縦に通すスルーパス。
速くて超厳しいパスだったのですが、それに何とかウォルコットが追い付いて折り返します。
そこに詰めていたのが、またもやファン・ペルシー。
2-1。

出したソングも素晴らしかったけど、追い付いたウォルコットも頑張った。
それしても、最近、ソングはますます中田英寿みたいなパスを出すようになってきたなぁ。
外見は違いますが、なんだかすごく似ているものを感じます。
だから、ソングが好きなのかもしれません。

しかし、今日のアーセナルはこれで終わりません。
この2点目も良かったのですが、3点目がすごかった。

前半40分。
コシールニー→メルテザッカー→アルテタとボールが回って、前にいるロシツキにパス。
その時。
ロシツキがトラップする瞬間を狙って、相手選手がタックル。
ロシツキはそれに気づき、相手選手よりも一瞬早くボールに触ります。ワンタッチパス。
ボールはウォルコットへ。
ロシツキは、相手のタックルを受けて、痛そうに倒れ込みます。

このプレーが、ウォルコットに時間を与えます。
フリーになり、前向いてドリブル。
中央にいるファン・ペルシーへパス。
このパスが、少し後ろにずれます。

おーい、頼むよ、ウォルコット。

ファン・ペルシーは少し下がって回転しながら、ボールを落ち着かせます。
回転が終わりかけたとき、左サイドにいたチェンバレンが斜め前に
走り始めました。
ファン・ペルシーは、回転が終わったと同時に縦にスルーパス。

えぇ、そこでスルーパス
DFが3人もいるし、DF同士の距離が近すぎて、ぜんぜんスペースないじゃん!

ですが、そのDFの間を縫ってボールが通り抜けていきます。
そのままチェンバレンの足元へ。
完璧なパスです。

チェンバレンは、軽くフェイントを掛けてGKを振り切り、シュート。
ゴーーーール、3点目。

ほんと、このゴールはキレイでした。
何回もリプレーしたくなります。

最終ラインから相手に一度も触らせずにゴールに持ち込みましたし、
計7人が絡んだゴールでした。
そして、ファン・ペルシーのスルーパスは鳥肌モノ。
シャビかセスクか、みたいなスルーパスでした。
やっぱり、ファン・ペルシーがトップ下でシャマフが1トップをやる布陣が見てみたいなぁ。

チェンバレンも非常に上手かったです。
さすが、鳴り物入りで入団してきただけはあります。

そして、前半終了間際には、ブラックバーンのDFジベがファン・ペルシーに危険な
タックルをかまし、一発退場。
両足タックルだし、完全に足に行ってます。
さすがに、あれは誰が見てもレッドカードだわ。
頼む、アーセナルのエースを壊さないでくれよ
ただでさえ、『ガラスのエース』なんだから。

ファン・ペルシーは痛そうにしていましたが、心配したほど影響はないようで、
ホッとしました。

さて、後半。
3-1とリードしているし相手は10人しかいないので、私ならファン・ペルシーと
ソングを代えるところなんですが。
後半開始時点では、交代は無し。

うーんうーん。
だから、ローテーションしろってベンゲル監督!

しかし、それが幸いして?アーセナルは得点を重ねます。
ここからは、駆け足で。

4点目は、CKの跳ね返りをアルテタがミドル。
うん、ダメ押し点が得意だよね、アルテタ
いいミドルでした。

5点目は、カウンター。
これもキレイな形。

自陣ゴール前でボールを持ったソングが、カウンターの起点。
ロシツキにパスを出すと、ロシツキは一瞬でトラップして、右前に走りこんでいるウォルコットの
足元へちょっぱや(超速)のパス。
ウォルコットの走るスピードを全く落とさせません。
しかも、ゴール前にはファン・ペルシーとチェンバレンの2枚。
さらに、ロシツキもすぐに走り込んでくるので、ゴール前は混乱状態。

ウォルコットが中央に切れ込んだとき、ファン・ペルシーとロシツキの動きが秀逸。
前に出る動きをすることで、DFを下げさせます。
後ろにスペースができます。
そこにできたのは、チェンバレンへの1本のパスの道。
ウォルコットはチェンバレンへパス。
チェンバレンはDFと1対1になりますが、フェイントを掛けてDFを動かし、シュート!
ゴーーーール。
5-1。

このゴールもキレイでしたね。
カウンターのお手本みたいな感じ。

こんなに楽しくアーセナルの試合が見られるのも久しぶり。

そして、さらに6点目も良かった。

左サイドでチェンバレン⇔ロシツキのパス交換から、右サイドの
コクランへボールが渡ります。
相手SBと1対1になるコクラン。
ゆっくりとボールを持ったかと思うと、突如、縦にドリブル。
速い!
その一瞬、ファン・ペルシーへのパスコースが空きます。
ぽっかりと。
ニアにグラウンダーのクロス。
超速(ちょっぱや)です。
ファン・ペルシーが、それにダイレクトで合わせてゴール。
ブラボー

速かった。
むちゃくちゃ速かったです。

一瞬、確かにスペースができましたが、その0コンマ数秒後には
スペースは消えていました。
コクランは、そのスペースを突くために速いドリブルと速いクロスを
駆使したと言っていいと思います。
ビックリしました。

それに反応したファン・ペルシーも上手かった。
これでハットトリック。
ゴール数は22まで伸び、2位のアグエロやバと7ゴール差です。
得点王は決まったかな?
リーグは違いますが、現在、C.ロナウドは24ゴール、メッシは23ゴール。
これだけ決めても、彼らを上回れないのは異常ですが、
それでもファン・ペルシーが引けは取らないレベルなのも間違いありません。

後半23分。
ここでようやくチェンバレンとコシールニーを下げて、アンリとサニャを投入。
コシールニーを下げるのは不思議でしたが、後でベンゲルが語ったところによると、
少しトラブルを抱えたとのこと。
それなら、しょーがないですね。
チェンバレンも膝の故障明けなので、無理はさせられないし。

そして、ソングはまだ下げないのか?と心配でしたが、後半27分に下げました。
待ちに待った交代。
良かった。
その代わりに入ったのがベナユン。
もうちょっと早い時間帯からベナユンが見たかったな~。

コシールニーを下げたことで、サニャが入ったのは左SB。
やはり、まだ調子は良くなさそうです。
好調時の5~6割の出来と言えばいいでしょうか。
できれば、次節やミラン戦では絶好調のサニャが見たい処です。

最後は、アンリがゴールを決めて〆。
ファン・ペルシーがシュートを打つこともできたろうに、
アンリにパスを出して、ゴールを譲りました。
優しいよね、ペルシー。
それをきっちり決めたアンリも、良かった。

でも、後半途中から入ってきたのに、運動量が少なかったのは減点です。
レジェンドだからって、甘えてもらっては困ります。
もっと頑張ってくれ!

そんなわけで、7-1と大勝したアーセナル。
待ちに待った久しぶりのリーグ戦での勝ち点3です。

ソングとファン・ペルシーの疲労、コクランの守備(実はしれっと何回か突破されています)、
左サイドのビルドアップ等、本質的な問題はあまり解決されていません。
それでも、コクランとチェンバレンの若手2人が才能を発揮したことや、
コクランが入ることでウォルコットがさらに活きたこと。
アルテタが戻ってきたこと等、やっと前向きになれる条件が増えてきました。
サニャも、これから調子を上げてくれると思います。

暗黒の2か月間を経て、またこれからアーセナルは反転攻勢を仕掛けます。
まずは、アウェイのサンダーランド戦。
難しい試合になりそうですが(サンダーランドは今節も勝ってます。
しかも、ストークのホームで)、この試合と同じパフォーマンスが出せれば、
勝てるはずです。

がんばれ、アーセナル!

■追記
でも、この大勝があったからと言って、両SBを取らなかったことを
許したわけじゃありません。
今後、両SBがいないことで厳しい局面を迎えるときが、必ず来ます。
しっかり反省してくださいね、ベンゲル監督。

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