上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
「剛良く柔を断つ」

そんな言葉が思い浮かびました。
ACL決勝、全北現代(韓国)-アル・サド(カタール)。

いやぁ、いい試合でした。
お互い、死力を尽くしての攻防。2-2で延長に入り、最後はPK戦までもつれ込みましたね。
結果は、PK戦を2-4で制したアル・サドが優勝。

おめでとう、アル・サド。

試合の質も、かなり高かったです。
ほんとおもしろかった。

試合の質、と聞くと、日本人はすぐに足元でのボール扱いの巧さ等、テクニカルな面を
思い浮かべる傾向がある気がしますが、そういう面で質が高かったわけではありません。

質が高かったのは、フィジカルです。
激しさやフィジカルの強さの質が非常に高かった。
そして、その活かし方と対抗する方法に感動を覚えました。

全北現代-セレッソ大阪のACL準々決勝戦をご覧になった方の多くは、全北現代のことを
フィジカルの強い激しくて汚いチームだと思っているんじゃないでしょうか。

それは間違いではないのですが、この試合では、その全北現代のフィジカルは子供扱いでした。
アル・サドの選手の強さに吹っ飛ばされて、全北現代の選手がピッチに転がる転がる。
フィジカルの差が歴然としていました。

うん、これがアジアだ。
日本国内では、味わえないレベルの高さ。

決して、全北現代の選手がおとなしかったわけではありません。
身体をぶつけ、足を削り、ユニフォームを引っ張り、何とかしてアル・サドの選手に
競り勝とうとしていました。
しかし、アル・サドの選手が倒れません。
倒れないので、審判はファウルを流します。
だから、全北現代のファウル数は、非常に少ない。
試合内容は激しかったのに、1桁だったと思います。

一方で、全北現代の選手は、コロコロと転ぶのでファウルをかなり多く取ってもらって
いました。
スタジアムが、全北現代のホームだったことも関係しているのでしょう。
アル・サドの選手のファウル数は20を超えていて、イエローカードは少なくても6枚。
そのうち、1人はイエロー2枚で退場していました。

ぶっちゃけ、アル・サドがもらったイエローの2~3枚は誤審でした。
背後からでしたが、明らかにボール狙いのタックルで先にボールにも触っているのに、
その直後に接触した全北現代の選手が倒れたので、イエローもらっていたり。
ヒジ打ちをされたのに(顔にエルボーが入ってました)、時間稼ぎだと思われて
イエローもらっていたり。
ちょっとかわいそう。
一発勝負の決勝なのに、片方のチームのホームで試合をするのって、なんだかおかしい気がします。

いずれにしろ、本当にアル・サドの激しさは凄かったですね。
アル・サドの選手が一旦ボールを持つと、フィジカルの強さとパワーで全北現代の選手を
押し返しながら、2人くらい抜いていくシーンがザラにありました。
全北現代は数的有利を作りながらプレスを掛けていたのですが、2~3回に1回は数的有利でも
抜かれてしまうので、前半はかなり混乱していましたね。

しかし、全北現代のプレスは超攻撃的。
相手のフィールドに6~7人が入り、さらにそのうちの2~3人がアル・サドの最終ラインに
プレスを掛けるというシロモノです。
(これに、セレッソ大阪もやられました。)
アル・サドに多少プレスを破られても、次から次へと人がフォローしてプレスを掛け続けます。
ですから、アル・サドもボールをなかなか前に運べず、押し込まれます。
ときどきカウンターにはなりますが、2人が抜かれた=すぐにピンチ、というわけではありません。

一方で、アル・サドのフィジカルは守備でも発揮されます。
全北現代は押し込んでいるのですが、ゴール前のDFの強さになかなかシュートを
打たせてもらえません。
ボールを持つとすぐに当たられてバランスを崩したり、競り合ってもボールを
キープしきれなかったり。

前半は、五分五分の展開だったと思います。

そして、1-1で迎えた後半?分。
アル・サドがカウンター。
しかし、全北現代が上手くリトリートします。
アル・サドは、左サイドでボールをキープ。
全北現代のDFが戻ってきます。

そのとき。
後ろからアル・サドのFWケイタが、後ろから飛び込んできます。
左サイドの選手は、クロス。
高いクロスを足で巧みにトラップ。DFを1人かわして、その流れでボレーシュート!
ゴーーーーール!

すごい。スーパーゴールです。
テクニカル面の質が高い試合ではない、と書きましたが、このゴールは別です。
非常にテクニックのあるゴールでした。
決勝という舞台にふさわしいゴール。

リードされた全北現代は、巧妙さを見せはじめます。
フィジカルで勝てないのなら組織で崩そう、と方向にサッカーをシフトしてきました。
スペースに走り込んだり、スペースメイクをしたり、ボールを回したり、
サイドチェンジをしてみたり。
まるでJリーグのチームのよう。
すばらしい臨機応変さと組織戦術です。

全北現代のキーマンは、エニーニョとルイス。
足元の巧いので、どんどんボールが回ります。
そうすると、アル・サドの選手は、少しずつ全北現代の選手を捕まえきれなくなりました。
前半は、数こそ多いけれど危険なシュートをあまり打たせていなかったのですが、
後半が進むにつれて危険なシュートが増えていきます。

しかし、そこはアル・サドのGKモハメドのファインセーブでしのぎます。
ゴールを割らせません。

危ないシーンが増えたアル・サドの選手は、ピッチに倒れこむシーンが増えます。
半分くらいは本当に倒れていますが、残りの半分は時間稼ぎでしょう。

そのままスコアは動かず、後半ロスタイム。
このままアル・サドが勝つかな?と思い始めたところで、全北現代が連続してCKを奪います。
蹴るのはエニーニョ。
非常にプレースキックの精度が高い選手です。
前半の完璧な直接FKを決めたのも、エニーニョでした。

1本目のCKは、GKが弾きだします。
2本目もGKモハメドが前に出て、ボールを弾きだそうとします。
が、ボールが高くて触りきれません。
ボールはドライブが掛かって急降下。全北現代の選手の頭にピンポイントで当たります。
そのままゴール、2-2。

土壇場で全北現代が追い付きました。
やるなぁ、すごい。

30分の延長戦。
アル・サドは全北現代の組織的な攻撃の前に、なかなかボールを奪えません。
カウンターの数も激減。
一方的な展開になります。
しかし、フィジカルの強さは健在。なんとかボールを掻き出します。
そして、GKモハメドの勘は、ますます研ぎ澄まされていきます。
延長後半、完全に入ったと思ったシュートを2本止めました。
超スーパーセーブの連発です。
ほんと、良いものを見ました。
ここまですごいGKは、めったにお目にかかれません。

アル・サドが全北現代の猛攻を何とか耐えて、120分終了。
PK戦です。

GKモハメドがスーパーセーブを連発していましたから、アル・サドが有利かな?と思っていたら、
やっぱりそうでした。
全北現代のPK2本を完全に止めて優勝。
まちがいなく、この試合のMOMはGKモハメドでしょう。

ほんと、見応えのある良い試合でした。
アル・サドは、CWC(クラブワールドカップ)頑張ってくださいね。

Jリーグでも、こういう試合が見れたらいいのになぁ。
スポンサーサイト
Secret

TrackBackURL
→http://mostovoi10.blog77.fc2.com/tb.php/436-e3de2d5d
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。