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久しぶりにセリエAの試合を見ました。
ノヴァーラ-インテル。
ノヴァーラの森本もインテルの長友も先発しているので、日本人対決です。

おもしろかったのが、森本は3トップの右、前半は長友が3-4-3の4の左サイドMFだったので、
何回もマッチアップする機会があったことです。
どっちが勝った/負けた、というようなガチンコ1対1はなかったような気がしますが、
ボールを競り合ったりして、なんだか不思議な感じがしました。

インテルは、ガスペリーニ新監督の下で今季から3-4-3のフォーメーションを採用しています。
そのため、長友は3バックの一角ではなく、サイドMFとして使われることが多いようです。

この3-4-3が、あまり機能しません。
ボールポゼッションはかなり高いのですが、ゴール前でチャンスが作る数が少ないです。
スナイデル、ミリート、フォルランら前線の動きはそこまで悪くないのですが、
なぜかチャンスにつながりません。
ノヴァーラが、むかし懐かしカテナチオを敷いているからかも。
ゴール前には、常に7~8枚が張りついています。

長友は、そんなに良くないです。
守備はまずまずですが、攻撃では左SBのときと同じようなプレーをしているので、怖くありません。
ボールをもらったら、単純に縦に突破してクロスを上げる、という単調なプレーに終始しています。
また、クロスも宇宙開発はないので一見良さそうに見えますが、中に飛び込むFWと合っていません。
自分の都合だけでクロスを上げています。

また、ポジションチェンジをしたり、ボールをもらいやすい位置に動いたり、というような工夫がなく、
切り返してドリブルで中に入っていくことも少ないので、相手からは守りやすいです。
特にボールをもらおうとする位置は悪くて、
「あぁ、長友がそこにいても、フォルランはパス出せないよ」
というポジショニングを取ることが多く、その結果、あまりボールをもらえていませんでした。

長友の攻撃力は、SBとして攻撃力です。
長友は、スペースでボールをもらって、そのまま縦に突破する攻撃が得意です。

ですが、MFの場合は、スペースのない場所で足元にボールをもらうことも多々あります。
そういうとき、長友の足元の技術はいま一つなので、厳しいです。
また、縦に突破しようにも加速力があまりないので、抜き去ることはできません。
(トップスピードは速いけれど、加速力はそれほどでもない)

その結果、縦へドリブルしてDFより一瞬前に出たタイミングでクロスを上げる、という単調な
攻撃に終始していました。

やっぱり、長友の適正ポジションはSBだと思います。
スクランブルでならともかく、なぜガスペリーニ新監督は先発でMFに置くんだろう?
3-4-3にこだわるなら、長友を起用するのは間違いです。

ノヴァーラはホームなのですが、徹底してカテナチオ。
3トップのはずですが、前線に残っているのはFW2枚のことが多いです。
4-3-3の左右のサイドFWは、片方が前線に残れば、もう片方は自陣に残るという形です。
ここまで明確なカウンター狙いだと、ある意味清々しい。
ミリートが上手くDFのラインとラインの間でボールを受けても、反転する一瞬の間に
DFが距離を詰めてボールをクリアします。
苦し紛れにスナイデルがミドルシュートを打ちますが、GKがセーブします。

インテルのCKに対しても、ノヴァーラの対応は上手いです。
身長の高い選手が揃っていることもありますが、きちんと人を捕まえます。
ミリート、フォルラン等、インテルにも背の高い選手は揃っていますが、ノーチャンス。

リーガやプレミアリーグと比べた時、セリエAの方が勝っているような気がするのは、
CKへの守備だと思います。
インテルもですが、強いし上手い。
セリエAの地盤沈下がささやかれ始めて久しいですが、こういうところは
見習ってもいいんじゃないでしょうか。

一方、カウンターを狙うノヴァーラですが、ロングボールの精度が低く、
またインテルDFのフィジカルに勝てないため、チャンスになりません。
森本も、たびたび潰されます。

前半38分。
ノヴァーラFWメッジョリーニが、左サイドの自陣真ん中付近でボールを受けます。
カウンター気味になったため、インテルのラインが間延びしています。

ただ、インテル守備陣も自陣に5人が残っています。
対するノヴァーラは3人。
ちょっと厳しいかな?

FWメッジョリーニは、ハーフウェイライン少し向こう側、中央にいる森本へ長いグラウンダーの
ボールを入れます。

インテルの選手2人に囲まれまれる森本。
森本は、ワンタッチでボールを落とします。
しかし、インテルの選手(たぶんカンビアッソ)の足に当たってしまいます。
ポスト失敗です。

あっ。
カンビアッソに当たって跳ね返ったボールが、そのままノヴァーラの選手の足元に。
ラッキー

ワンタッチで、左サイド前にいるFWマッツァラーニにパス。
ピタリと入ります。

FWマッツァラーニはドリブルをしながら、溜めます。
インテルのDFラノッキアが付きますが、1対1なので飛び込めません。
リトリートします。

森本が、別のDFを引き連れてファーに逃げます。

ぽっかりと空く中央。
そこに走り込んできたのが、FWメッジョリーニ!
森本にパスを出した後、50m以上を激走です!

FWマッツァラーニが横パス。
FWメッジョリーニがワントラップ、左足でシュート。
ゴーーーーーーール

偶然が味方しましたが、その後は流れるような連携で良いゴールでした。
カンビアッソは、くやしいでしょうね。
ちゃんと森本に詰めていたのに、変な方向にボールが跳ね返ってしまいました。

後半。
インテルは、カステグノスとフォルランを下げ、パッツィーニと左サイドのできるオビを投入します。
この交代に伴って、長友は左サイドMFから右サイドMFにポジションをチェンジ。

左サイドFWのフォルランと左サイドMF長友の連携はあまり良くなかったので、
フォルランを下げるのは分からなくもないです。
ただ、長友の右サイドってどうなんでしょうか?

後半早々、右サイドでボールを持った長友が、前にスペースがあるのを見て、
中に切り込みます。
そのまま、左足でミドルシュート。
惜しい。
ゴールポスト左に外れます。

ああいう中への切り込みが増えれば、相手にも脅威なんですよね。

ですが、その後の長友の攻撃は、やはり縦に切り込むものばかり。
右MFなんて慣れていないから、前半よりもさらにぎこちない感じです。
守備では破たんしませんでしたが、ノヴァーラがインテルの左サイドから攻めたからかもしれません。

インテルの左サイド=ノヴァーラの右サイド。
つまり、躍動したのは右サイドFWの森本です。
カテナチオから出てくるロングボールをスペースで受けて、そのスペースを謳歌していました。
1人、もしくは2人で何とかインテルのゴール前まで持っていきます。
ただ、ゴール前では数的不利な状態になるので、シュートまではなかなか持っていけません。

ノヴァーラのカテナチオに業を煮やしたインテルは、後半22分、スナイデルを下げて
若手MFのサラテを入れます。
奇策中の奇策です。

と言うか、なぜ下げるのがスナイデルなんでしょうか?
そんなに悪くなかったのに。
どういう意味合いの交代なんだろう?

そもそも、サラテってドリブラーって噂なんですが。
オビもどちらかと言うとドリブラーだし、パサーがいなくなっちゃった?
長友もカンビアッソもサネッティも、いわゆるパサーじゃありませんし。

謎采配です、ガスペリーニ監督。

この交代に怒ったスナイデルは、ベンチに戻らずにピッチを後にして帰ってしまいました。
あはは。
スナイデルは、自分の納得のいかない交代をされると、こういうことをする選手ですよね。
最近、少しおとなしくしていましたが、元々の性格はなかなか変わりないようです。

結局、サラテの投入は、特に何も生み出さず、インテルに攻め手がないのは変わりなし。

逆に、後半35分頃から、インテルのDFが森本を捕まえられなくなります。
理由は、よく分かりません。
インテルの最終ラインとMFの間の距離が空いたのか、DFが疲れたのか?
インテルCBのラノッキアの足がつっていたらしい、という情報もあるので、もしかすると
それが原因かもしれません。

ノヴァーラが、カウンターから森本にボールを出します。
森本は、ワントラップからサイドにドリブルで逃げると見せて、ヒールパス。
それを、そのまま別のFWがシュート!

これは、惜しくも外れます。

さらに、後半40分。
今度は、森本にボールが出て、そのままペナルティエリア内にドリブル。
CBラノッキアが身体を入れて止めようとしますが、森本もフィジカル勝負に負けません。
倒れずに粘っていたところ、ラノッキアが森本を倒してしまい、PK。
ラノッキアは一発レッドで退場です。

ナイスプレーです、森本。
スタジアム内も大拍手。やっぱりホームだけはあります。

FWリゴーニがPKをあっさり決めて(ゴールど真ん中に蹴り込んだので、ちょっとヒヤッとしましたが)2-0。
この時間帯に2点差になったら、まず勝ちは揺るがないでしょう。

ですが、ここでノヴァーラの経験の薄さが出ます。
ロスタイムを含めて残り7~8分なのに、突然バタバタし始めます。
いままでと同じようにカテナチオを引いて、カウンター狙いに徹していれば良いのに、
ちょっと引きすぎです。

あぶない、ちゃんとボールホルダーをチェックに行かないと!

さすが今季セリエAに上がったばかりのクラブです。
もし、この試合に勝ったら、セリエAで勝つのは55年ぶりらしいですね。
そりゃ緊張もするでしょう。

後半44分。
長友が、右サイドを縦にドリブルで持ち込んでクロス。
しかし、そこにはインテルの選手はいません。
また、中を良く見ずに上げたクロスです。

ノヴァーラのDFが、足でクリアします。
え、足
そこは、ヘディングでしょ。危ないって!

心配した通り、キックミス。
ボールは味方DFに当たって跳ね返ります。
そこにいたのは、インテルのカンビアッソ。
冷静にゴールに蹴り込みます。

ゴール、2-1。

スタジアムが、しーーーーーんと静まり返ります。
観客席は、いまの失点が信じられないような感じでした。

イージーミスです。
ヘディングでクリアすれば良いものを、大事を取って足で蹴ろうとしたために、
ミスをしてしまいました。
たぶん、ミスしたDFは泣きそうになったんじゃないかな。

もしかしたら、追いつかれるかも。
その恐怖にノヴァーラの選手たちが飲みこまれていきます。

森本を除いては。

ノヴァーラボールで試合が再開。
早速ロングボールが出て、敵陣右サイドにいる森本へ。
森本は1人でボールをキープします。
ノヴァーラのFW2人がフォローに行きますが、森本はDFと1対1になって
コーナーフラッグの近くへ移動していきます。

後はロスタイム3分を残すのみ。

頑張れ、森本キープしろ。
ダメなら、相手にボールを蹴らせてCKかスローインにしろ。

たぶん、ノヴァーラの選手たちはそう思っていたでしょう。
いや、インテルの選手たちもそう思っていたはずです。
森本は、キープに徹するだろうと。

ですが、森本はDFとのフィジカル勝負を制し(いいぞ、森本!)、そのまま反転。
ゴールへドリブルを始めます。

え、反転?
え、ゴールへドリブル?

インテル守備陣も意外だったのでしょう。
ほんの一瞬、反応が遅れたように見えました。

そこにいたのは、味方FW。
森本は、ちょんとパスを出します。
これが上手かった。
強引にドリブルしてシュートを打ちたい場面ですが、冷静にパス。

受けたFWは、トラップしてシュート!
GKジュリオ・セザールがパンチング。
弾き返します。
が。
ボールがこぼれた先にいたのは、ノヴァーラMFのリゴーニ!
豪快に蹴り込みました。

3-1。

観客席が爆発しました。
「よし、勝った!」
そう言っている声が聞こえてきそうです。

そして、当然、そのままタイムアップ。
ノヴァーラが55年ぶりのセリエA勝利。

それにしても、まさかロスタイムのあの状況から点を狙いにいったのには、
ビックリしました。
ふつうならキープした方が安全だったかもしれません。
ただ、味方の狼狽ぶりを考えたら、ゴールを狙いに行って正解だったと思います。
これぞゴールハンター、って感じでした。

おめでとう、森本。

そして、インテルは3節分が終了して1分2敗という結果になりました。
CLとスーパーカップを含めると、1分4敗という重症です。

そんなわけで、ガスペリーニ監督は解任。
次の監督としては、以前ローマやチェルシーを率いたラニエリが就任することになりそうです。

ラニエリのことはあまり詳しくないのですが、堅実でそこそこの成績を出す監督だと
言われています。
おそらくオーソドックスな4バックに戻して、長友を左SBで使ってくれるんじゃないでしょうか。

ただ、ラニエリに率いられたインテルが飛躍できるかどうかは微妙ですけど。
私は、CLの決勝トーナメントに行けるかどうかも怪しいと踏んでいます。

いまさらですが、長友がインテルに移籍したのは、本当に正しい選択だったのでしょうか?
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