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札幌ドームの親善試合、日韓戦。
試合前から一番注目を集めていたのは、香川でした。
一般的には。
昨季、あれだけブンデスリーガで活躍した後のケガ明けの日本代表復帰戦ですから、
それはそうだと思います。

ですが。
私が一番注目してたのは、本田圭佑でした。

なぜなら、本田圭佑が所属しているCSKAモスクワは、ロシアリーグの前半戦が終わった時点で
トップを走っているからです。
その躍進には、本田圭佑が貢献していました。
既に6得点を決め、アシストも多数。
さらに、一時期の本田圭佑はレギュラー落ちをしていたのに、自らの奮闘により
レギュラーを取り戻していました。

今季、1~2回CSKAモスクワの試合を見ましたが、本田圭佑の使われ方は、
香川のように攻撃に比重が置かれているわけではなく、キープや攻撃のリズムを整えることや、
身体を張った守備など役割が多岐に渡っていたように見えました。

それなのに、前半戦で6得点と多数のアシスト。
一体、どうやってそんなに点に絡んだんだろう?

興味津々です。
強敵・韓国が相手なら、きっといまの本田圭佑の真価が分かると思いました。

キックオフ。

ザックジャパンは、序盤こそ4-2-3-1でしたが前半10分頃から4-4-2に変形しました。
守備の際に。
攻撃の際は、選手が動き回るのでフォーメーションの形は言いにくいですが、
どちらかと言うと4-2-3-1。
守備の時は4-4-2。

おもしろい。
これは、おそらくザックジャパンになって初めてです。
とても興味深いトライでした。

4-4-2の人の配置は
-----------------------------
       李   本田
香川  長谷部   遠藤  岡崎
駒野   今野    吉田   内田
-----------------------------

4-4-2だけあって、非常にコンパクト。そして、前線の李と本田圭佑はハーフラインを越えて
高い位置からプレッシャーを掛けます。
最初、香川の守備のポジショニングが悪く、韓国右SBのチャ・ドゥリに日本の左サイドを
何度か突破されます。
また、カウンターへの対応もいまいち。
内田が、カウンターを遅らせるために当たりに行かざるを得なくなった時の
遠藤や吉田のフォローの仕方には、ちょっと問題がありました。
たぶん、決まり事が徹底できていないと思います。

4-4-2だと、4-2-3-1より当然サイドの守備は堅くなるはずなのですが、
香川と岡崎はポジションこそ4-4-2ですが、守備時の動きは4-2-3-1っぽかったので、
あまり違いが見えませんでした。
それが、前半7~8分以降、しばらく韓国に流れを奪われた原因だと思います。

が、日本がボールを持ち出してポゼッションが上がると、
韓国の両SBは上がってこれなくなりました。
前半20分頃から徐々に日本が流れを引き戻します。

その立役者は、本田圭佑。
本田圭佑が、ポストプレーで日本のポゼッション率を飛躍的に高めます。
去年のワールドカップでのポストプレーは、身体を張るだけの無骨なポストプレーでしたが、
今はむちゃくちゃ上手くなっています。

あぁ、こんなポストプレーができるなら、そりゃレギュラーも奪い返せるよな。

周りを見ながらワンタッチで出すところは出し、収めるときは収め、
さらに速いパスと遅いパスを使い分ける。
そして、懐ろが深く、なかなか倒れません。

韓国の選手は、本当は本田圭佑に当たりに行きたいのですが、
懐ろが深い上に、当たりに行くとスペースにワンタッチでパスを出されて
しまうので、なかなか当たりにいけない状態です。
そして、本田圭佑がポストプレーに入った時の李・岡崎と内田のフォローが絶妙です。
だから、ワンタッチでパスが出せます。

そして、本田圭佑がゲームを作ると、空くのが左サイド。
そこに走りこむがの香川です。

韓国の選手もそれは分かっているのですが、ときどき本田圭佑は無理な体勢からでも
シュートを打ってくるので、香川だけをケアするわけにはいきません。

本田圭佑、そして李がスペースを作り、そこを香川が使う。
それが、韓国相手にできてしまう。
すごすぎます。
この攻撃は、すでにアジアレベルを超えていると言っていいでしょう。

そして、香川が一瞬のスピードとフェイントでチャンスを作ったり、
シュートを打ったり。

私から見たら、香川はMFではありません。
ストライカーですね。
ゴール前での動きは、本当に素晴らしい。

ペナルティエリア内でボールを持つのは一瞬です。
ですが、その一瞬でボールをコントロールし、ゴールを陥れる。
ワンタッチシュートではなく、ボールをコントロールするから、
DFはシュートを打つタイミングやコースを読みきれません。
現代的なストライカーと言っていいと思います。

岡田ジャパンの頃は、左サイドでボールを受けたら、
まずドリブルして、さぁどうやってゴールしよう、みたいな選手だったのですが、
よくここまで変わったなぁ、と感慨深いです。

そして、李の動きもスゴイ。
スペースを作る動きをしたり、ポストプレーをしながら、常に自分も裏を狙っています。
サンフレッチェ広島にいるので、佐藤寿人の動きを真似ているのでしょう。
佐藤寿人のポストプレーはハイボールでの対応に難がありますが、
李はハイボールにも対応できるし、スピードも速い。
個人的には、すでに佐藤寿人を超えた気がします。
また、本田圭佑がセカンドトップ(トップ下)か2トップの一角に入るのなら、
ジュビロの前田よりも李の方が相性は良いんじゃないでしょうか。

前半35分、李の技有りのポストプレー(ヒールパス)と、これまた香川の技有りの
シュートでザックジャパンが先制しました。
これは、ホント香川が速かった。

ここで、ザックジャパンが、またおもしろいことをします。
まだ前半なのに、すっとラインを下げました。
守備の際に、それまでよりも10~15m低い位置までラインを下げたのです。
フォーメーションは4-4-2のまま。

この策に、かなり韓国は苦しんでいました。
ポゼッションは日本が奪っているのに、ラインはコンパクトな上に低いので、
ぜんぜんチャンスが作れません。
得意のサイド攻撃が封印されてしまいます。

パク・チソンのように、スペースがなくても無理やりプレーできる選手が
いれば別でしょうが、パクは代表を引退してしまいました。

そのまま日本ペースで前半は終了。

後半が始まっても、日本のペースは変わりません。
日本の守備ラインは低いため、ボールを奪う位置も低いことが多いです。
ですが、パス交換をして、なんなくビルドアップしていきます。
すげぇ、としか言いようがないです。

後半8分。
長友のケガで出番を掴んだ駒野が、左サイドで2人を抜いてシュート!
レギュラーを奪おうとして、必死のアピールです。
素晴らしい。
惜しくもGKが弾き返しますが、それを清武が落として、本田圭佑が身体を倒しながら
左足でワンタッチシュート。
ゴール!

これは駒野もすごいけど、本田圭佑もすごかったです。
よくあのコースにあの体勢・あのタイミングで決めるよな~。
本田圭佑の体幹がなければ、あり得ないシュートでした。

さらに後半10分には、お約束のカウンターから香川がゴール。
うん、これも素晴らしいです。
1年ほど前に
「岡田ジャパンは、どうしてカウンターがこんなに下手なんだろう」
と悩んでいたのが嘘のよう。

韓国相手に、後半10分で3-0。
しかも、全て流れの中からの得点。

ザックは、なんという監督なんでしょうか。
凄すぎます。

かつて、守備の決まりごとがガチガチなトルシエ監督や岡田監督の元では、
攻撃力がスポイルされてしまって、選手の個の力頼みになっているうらみがありました。
しかし、ザックは守備の決まりごとは非常に細かいと言われているのに、
これだけ攻撃的なサッカーをします。

ほんと、サッカーの監督って重要だなぁ。

そして、本田圭佑や香川、李、内田の成長にも、本当に驚かされます。

特に、本田圭佑のパスには、ちょっとワクワクしました。
ファンタジーを感じさせるパスが何本かあったからです。
いまさら?
25歳にもなって、いまさらファンタジスタになる気なの?(笑)

後半35分頃に相手ペンルティエリア内で後ろ向きに
ボールを受けた時の次のプレーがおもしろかったです。
振り向きざま、縦にパスを出したんですよね。
そこには誰も味方はおらず、ボールをタッチラインを割りました。

普通は、あれを本田圭佑のミスだと思うでしょう。
ですが、私は違うと思います。
あれは、確信犯的に出した縦パスです。
内田が前に走りこんでいることをイメージして、出したのに違いありません。

今日の本田圭佑は、ホント良かったです。
個人的には、彼がMOM(Man Of the Match)です。

そして、色々な選手を試し、新たな戦術にもチャレンジし、
その上で強い韓国に3-0で勝ったザックには最大級の賛辞を送りたいと
思います。
ありがとう、ザック。
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