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浦和レッズが、リーグで5戦を終えて1勝4敗0分の17位と低迷しています。

手前味噌で恐縮ですが、昨年、こんな記事を書きました。

『浦和レッズの来シーズンを予想する』

現時点では、ここに書いた予想が、ほぼ当たっているような気がします。
別に「どーだ、当たっててすごいだろ!」と言いたいわけではありません。
言いたいのは、単なる素人が日記(ブログ)に書いたことが当たるようでいいのかな?ということです。

私は、浦和レッズのサポーターというわけではありません。
当然、浦和の専門家ではない。
なのに当たるということは、浦和レッズは、普通の人でも分かるような課題を抱えていることになります。

私は、特に大きな課題は“サポーターたちの意識”だと思っています。

Jクラブは営利団体ですから、当然、チーム作りはお客様であるサポーターの意向に左右されます。
もちろん、全てがサポーターの言う通りになるわけではなく(特に選手個人の人事)、
基本方針が左右されるという意味です。
サポーターの意向を無視したら、観客数も減るしグッズも売れなくなるわけですから。

そこで、1勝4敗という結果に対し、浦和サポーターたちが現状をどう捉えているのか確認してみました。
浦和サポーターが集まる掲示板を覗いたり、各種ブログを読んだり、Twitterを見てみたり。
できるだけ現地観戦をなさった方のご意見に目を通すようにしました。

まず、一番批判が多かったのがFWエジミウソン。
その次が、GK山岸への批判でした。
この2人が戦犯扱いでしたね。

その次に、「気持ちが感じられない」的な選手たちへのメンタルへの批判も、かなりありました。

また、攻撃パターンがサイドからのドリブル突破しかない、という攻撃戦術の幅の狭さを嘆く声や、
監督の選手起用(山田直輝を起用してくれ)や選手交代への批判もありましたね。


なるほど。
なんとなく、浦和が負ける理由が分かってきました。

ざっくり言うなら、浦和サポーターには以下のような特徴があると思います。

(1)攻撃への興味が強いあまり、守備に興味が薄い。
   特に、守備戦術にはほとんど興味がない。

(2)監督や選手に熱い気持ちを求める。
   熱い気持ちがあれば、冷静さやクレバーさ(戦術の確かさ等)は、それほど求めない。

(3)勝ったら特定の選手に賞賛が集中し、負けたら特定の選手を集中的に批判する。


どのクラブのサポーターであっても、ある程度は似た傾向があるかもしれませんが、
浦和の場合は、ちょっと(かなり)傾向が強いと言っていいでしょう。

中でも(1)は特徴的です。
一般的に、日本人は戦術好き・フォーメーション好きですよね。
だから、守備戦術についても、ボランチが上がったときのバイタルを埋めるにはどうの、
サイドのケアがどうの、3バックだ4バックだ2バックだ、最終ラインのラインコントロール
はどうだ、等と他のチームのサポーターは喧々諤々(けんけんがくがく)議論することが多いです。

ですが、浦和サポーターの場合は、それが少ない。

今季の浦和は、5試合のうち4試合で先制点を奪われていて、先制された試合は全て負けています。
つまり、直接的には守備が敗因だと言って良いのですが、守備戦術に関する議論は
ほとんどなされていません。

たまに議論しても、

「ギド(ブッフバルト元監督)のときのように、3バックにしてドン引きしてくれ。
 そうすれば、失点は減るんじゃない?」

というような現状にそぐわない乱暴な議論が出たり。

なぜ、そんなことになるのか。

それは、きっと(2)から来ているのだと思います。
つまり、もともと『熱さや気持ち』を優先するサポーター気質があり、そのために
冷静さ・クレバーさと言ったものは後回しになる。
だから、守備や守備戦術への興味が薄い、ということなのではないでしょうか。

また、それは(3)へもつながっています。
『熱さや気持ち』というのは基本的には個人が持っているものなので、
ある試合で『熱さや気持ちを見せた』と思われた選手は非常に賞賛されるし、
そうでなかった選手は集中的に批判されるのだと思います。


それでは、そういったサポーターの特徴が、チーム作りにどう影響してるのかを考えてみます。

まず、大きな影響があるのは監督の人選でしょう。
いまでこそゼリコ・ペトロビッチ監督への批判は激しいですが、
就任前はかなり好意的に見られていました。
土台作りを任されたフィンケ前監督の解任については、浦和サポーターの中でも
意見が分かれており、解任反対が4割・解任賛成が6割という感じでしたが、
ペトロの就任については9割が賛成だったと言って良いように思います。

これは、フィンケ前監督の就任前、

「ドイツのオシムって言われてるらしい」

という好意的な声がある一方で、

「SCフライブルクをブンデスリーガの1部と2部を行ったり来たり
 させてる二流監督だろ」

的な揶揄が多く見られたのとは対照的です。

ペトロだけではなく、オジェックを解任してエンゲルスが就任したときや、
さらにエンゲルスが代行監督ではなく、2008年シーズン最後まで指揮することが
決まった時も、過半数の浦和サポーターには好意的に見られていました。

つまり、浦和というクラブは、サポーターの反応を見て
知将より闘将、経験より熱さを優先させた監督選びをしている傾向が強いと言えます。

フィンケ監督の解任後、フロントがリストアップした次の監督の第一候補は、
ペトロではなく元浦和FWで『気持ち』を表現することが得意な福田正博だったことからも
それが伺えます。
福田は、J2やJFLも含めて監督経験がないにも関わらず。
ただ、この就任打診については、福田が断ったことから実現することはありませんでした。

浦和サポーターの中では、現在苦境に陥っているペトロ監督の後釜として、いまも福田を推す声が
多く聞かれます。

そういった監督を優先しているがために、浦和の守備戦術は常に不安定で、いつまでたっても
熟成されない結果を招いていると言っていいでしょう。


二番目の影響は、チームの戦い方です。
サポーターたちは、激しく強く個で戦う分かりやすい選手を好むため、スペースを埋めたり
攻→守の切り替えを素早く行う、うまいポジショニングでバランスを取る、といった組織的で
地味な仕事をこなす選手を評価しない傾向が強いです。

もちろん、その傾向はどのクラブにもあるのですが、浦和の場合は顕著だと言えるでしょう。

その結果、選手たちもそれでいいんだ、と思っているフシが見られます。

今季当初で言えば、ペトロ監督の下、サイドでボールを持った原口や田中達也が
単独で仕掛けるのを見て、

「フィンケ時代にはない新しい希望が見えた」

「仕掛けなきゃ、やっぱりなにも始まらないよね!」

と賞賛するサポーターが非常に多かったです。

守備側から見れば、きちんとブロックを作っているところにミエミエの単独突破を
仕掛けてくるので、仮に1~2人を抜かれても最終は止められるという非常に
対処しやすい攻撃なのですが・・・・。

リーグ戦が5試合が終わった時点で、やっとサポーターもそれに気づいて、単独での仕掛けを
批判する人が増えてきていますが、この攻撃戦術はペトロ監督が今年2月頃から
一貫して続けているものであり、いまさら批判するのでは遅すぎる気がします。

逆に、フィンケ前監督は、解任1か月前までは、スペースを作らないために少し低めの位置に
守備ブロックを形成し、相手をサイドに追いやってボールを奪い、広大なスペースのできた前線へ
ボールを出して攻撃する、というロジカルなサッカーをやっていました。
また、前線にボールを出せない場合は、無理をせず後ろでボールを回してポゼッション守備を
しながら相手の隙を探していました。
リスクを抑えながらスムーズに攻撃に転じることを目指した良いサッカーだったと思います。

ですが、まだ選手たちが若いことと、土台作りの途中であったことから、いつもいつも勝てた
わけではありません。
その結果、半数を超えるサポーターからは、フィンケのサッカーはイライラする、解任やむなし、
と嫌われる結果になりました。

このように、浦和レッズというチームの攻撃重視・守備戦術軽視、個人重視・組織軽視の傾向は、
サポーターの意識や気質から来る部分が大きく、それが現在の低迷につながっていると思います。

短期的には、ペトロ監督のスキル不足・経験不足が現在の状態を招いていると言っていいでしょう。
が、中~長期的には、サポーターの意識が変わらない限り、常に優勝争いが
できるチームになるのは難しいと感じます。
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