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浦和が広島に負けて、リーグ3連敗したそうです。
へ~、あんなにリスクを抑えるサッカーをしていて3連敗かぁ。
ちょっとビックリ。

少し前に、スポーツ新聞は何の根拠もなく、
『フィンケは今季で契約を終了する予定で、浦和は別の監督を探している』
と報じました。
スポーツ新聞は、”煙のないところに煙を立たせる”のが、本当に得意ですね。
これにより、フィンケ監督の退任は既成事実化されてしまいました。

こんな報道されたら、監督も選手もモチベーションは落ちまくりでしょう。
3連敗もしょうがないかもしれません。

私も、幾度か体験があります。
トップが変わる、と噂されると、組織の意識がどうしてもバラバラになりがちです。

私個人はそうでもないのですが、トップの方針を踏まえて他の方と協力して
仕事を進めようとすると、
「でも、あの人(トップ)いなくなっちゃうんでしょ」
と仕事に力が入らなくなる人を、しばしば見かけるわけです。

もちろん、彼らは仕事をサボるというわけではありません。
トップの方針を重視せずに、自分なりの方針で仕事をする、という意味です。
そうすると、組織としての方向性がぶれてしまい、色々なことが部分最適に
なってしまうので、全体としては結果が出にくくなります。

トップが変わろうと変わるまいと仕事は仕事だろ、と言いたいところですが、
どうも組織の統制がゆるむのは、よくあることのようです。

清水エスパルスにしても同じですが、早い段階で監督が変わることを明言したり、
噂が流れたりすると、監督本人のモチベーションにも選手たちのモチベーションにも
良い影響は与えません。
ACL圏内の3位を狙える位置にいるにも拘わらず、ここのところ、清水も浦和も失速しているのは、
その影響が大きいと思います。

自ら発表した清水フロントはもちろん、浦和フロントも新聞報道に対する否定の仕方が甘いから、
こういう事態を引き起こします。
浦和は、本当か嘘かにかかわらず
「フィンケ監督とは、来シーズンも続投して頂く方向で契約更改の条件を詰めています」
と発表しておけば、ここ最近の失速は無かったんじゃないでしょうか?

それで、もしシーズンオフに監督を変えたいのなら、
「契約更改の条件が合意に至らなかったため、残念ながら退任されることになりました」
と言えば良いのです。

もちろん、そうなったらサポーターやマスコミに叩かれることでしょう。
しかし、殺されるわけではありません。
日本は、南米ではないのです。
フロントは、その程度の覚悟と責任は取って然るべきですね。

一番気になるのは、フィンケを辞めさせようとする勢力がいることです。
(サポーター含む)

フィンケが良い監督であることは、この2年間のプロセスをきちんと見れば
分かるはずです。

6位だ10位だ、という結果だけを見ていると、分からないでしょう。
そして、4~5試合の短いスパンでしか物事を考えられないのなら、まず分かりません。
ましてや、
「フィンケが敗戦後のインタビューで笑っていたのが許せない! 本気でやれよ!」
等と言う人には、確実に分からないでしょうね。

正直言って、フィンケ以上の監督を招へいすることは、かなり難しいです。
そもそも、欧州にだってフィンケ以上の監督がそんないるとは思えません。
Jリーグを振り返ってみても、フィンケ以上のJクラブ監督は
オシムとオリヴェイラ、オジェックくらいじゃないでしょうか。

私は、オフト(元)監督が大好きなのですが、そのオフトと比べても、
フィンケの方が優れていると思います。


浦和の関係者やサポーターは、"土台作り"を安易に考えていませんか。
ぶっちゃけ言うと、舐めてなくない?

あれほど完成度の高い個人技を駆使した縦ポンサッカーを止めて、
コンビネーションサッカーに移行することが、たった丸2年で
できるはずがありません。

また、日本人選手のスキル(テクニックだけではなく、走力やフィジカルや
自発的にWillを発する能力や議論する力を含めた総合的なスキル)から見ても、
欧州の選手のように短期間で異なるサッカーに適合するのは、難しいと思います。
日本人は、1つのものを極めるのは比較的得意ですが、
様々な環境や多様性のあるやり方になじむのは不得意ですから。

私は、フィンケが就任する前から、浦和が土台作りをするなら
最低でも3年は掛かる、と言ってきました。
"最低でも"です。

2年で変革するのは不可能なほど、浦和の個人優先の戦い方は
徹底されていました。
サポーターにとって、おもしろいサッカーとは言えなかったのかも
しれませんが、非常にレベルの高い縦ポンサッカーだったことは
間違いありません。
2006~2007年の浦和は、本当に強かったと思います。

まぁ、日本の"パスサッカー至上主義"という文化に、当時の浦和の
サッカーは否定されてしまいましたが。

その強さを一度解体して、再構築するのがどれだけ大変か
浦和の周辺の人々はきちんと認識されていないように見えます。

私は、浦和がそういう方向に舵を切った時、
「フロント偉いなぁ。J2に落ちても構わない覚悟をしたんだな」
と思いました。
勝利よりもスタイル変革を優先させる、というのは、そのくらいの
覚悟が必要です。
勝利とスタイル変革の両立、なんて、単なる美辞麗句にしか
過ぎません。

かつてのインテルは、90年代半ばからほぼ10年に渡って
スタイル変革に失敗し続けました。
セリエAが世界最強リーグの名を欲しいままにしていた時代に、です。

なぜなら、サポーターが勝利とスタイル変革(おもしろいサッカーへの
移行)の両立を求めて、クラブもそれを狙ったために、両者とも
中途半端になったからです。

それらを両立させるには、様々な偶然や運に恵まれなくては、
かなり難しい。
ですから、スタイル変革をしたければ、勝利を度外視して
どれだけそこにリソースやメンタル・感情を集中できるか?が
ポイントになります。
"両立"なんて耳障りの良い言葉に酔わされていると、
リーグの成熟度が欧州に比べて不足しているJのクラブは、
10年たっても新しいスタイルは身につかないでしょう。

浦和について言えば、いまの状況だと、どこかのタイミングで
(もしかして来季?)個人技のレベルの高い外国人選手を獲得して、
いつの間にかスタイル変革より勝利優先に比重が移ってしまい、
この2年間が無駄になってしまいそうな予感がします。

以前、オフト監督率いる浦和が段階的に組織的なサッカーに移行しつつ
あったときに、犬飼元社長がその流れをぶち切ってポンテやワシントンを獲得し、
勝利優先のサッカーに転換しました。

その結果、オフトが作りかけた組織的サッカーは、完全に
雲散霧消してしまいました。

いまのフィンケのサッカーは、もろい土台をやっと積み上げつつある途中です。
確かに土台らしきものはありますが、まだまだ不安定な状態。

この状況で、新たな監督にさらなる積み上げを期待しても、
『土台らしきもの』が崩れるだけです。

薄くとも確固とした土台があるのなら、その上に積み上げることも
できるでしょうが、もし不安定な『土台らしきもの』の上に別のものを
積んでしまえば、その『土台らしきもの』は潰れてしまいます。

『土台らしきもの』をきちんと『土台』にまで昇華させるために、
浦和の周辺の方々は、フィンケを慰留した方がいいんじゃないでしょうか。

目の前の3連敗時の試合内容や結果に目を奪われているようでは、
スタイル変革なんて、到底不可能です。

現状の問題点にばかり目を奪われるのではなく、2年前と比べて
どれだけスタイル変革が進んだか、というフィンケの功績を
きちんと見てあげて欲しいです。
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