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フランス代表は迷走している、と言われます。

2006年のジダンの引退後、リベリーというクラッキを擁しながら、
ユーロ2008ではグループリーグ敗退、今年の南アフリカW杯もグループリーグ敗退。
そのすべては、ドメネク前監督のせいだと言われていました。

しかし、本当でしょうか?
すべてドメネクが悪いの?

監督も悪いのでしょうが、どちらかと言うと、フランス代表がジダン依存症から
抜け出せなかったことが問題だったような気がします。
ジダンがいれば、いつでもショートパス中心のサッカーができました。

しかし、ジダン引退以降も、ジダンがいたときのようにパス回しで崩すイメージから
抜け出ることができなかったレ・ブルー(フランス代表)。

回そうとして、回らないパス。
そうすると、最終的にはロングボールを放り込むしかなくなる。

そんな悪循環にはまっていたような気がします。

しかし、ボルドーでリーグアン優勝とカップ優勝の2冠を達成したローラン・ブランが
代表監督に着任。
新進気鋭の44歳の監督です。

そろそろ、ジダン依存症から抜け出すのではないか。
いや、抜け出して欲しい。

復活ののろしを上げてくれ、レ・ブルー!!


ユーロ予選第3戦、ルーマニアとホームで戦いました。
スタジアムは、スタッド・ドゥ・フランス。
2001年に、トルシエジャパンがレ・ブルーに完膚なきまでに
叩きのめされた(いわゆる「サンドニの惨劇」)スタジアムです。

2010W杯で醜聞を広め、その後も調子が良いとは言えないフランス代表ですが、
スタジアムは超満員になっていました。
観客の声が鳴り響き、とても迫力があります。

フランスはグループDの4位、ルーマニアは5位と出遅れていますが、
本来はフランスとルーマニアのどちらが1位抜けなのか争うはずなんですよね。


フランス代表はリベリーがケガしたままなので、
こんな感じの4-2-3-1です。

----------------------------------
            ベンゼマ
 マルダ       ナスリ     ヴァルブエナ           
      ディアッラ    ムヴィラ
クリシー    メクセス  ラミ   レベイエール
             ロリス
----------------------------------

でも、ムヴィラがどんどん上がって前からプレスを掛けに
いくので、↓のような2-3-4-1になっていることも
多かったです。

----------------------------------
           ベンゼマ
 マルダ   ナスリ    ムヴィラ ヴァルブエナ           
 クリシー     ディアッラ     レベイエール
        メクセス    ラミ
            ロリス
----------------------------------

それがブラン監督の作戦なのかどうかは分かりませんが、
このプレスはかなり効きました。
ルーマニアは、前の4-1の4のプレスに阻まれて
ボールを前に運べないケースが多数発生。

しょうがなくグラウンダーで長い縦パスを入れるか、
サイドチェンジ気味に前線に斜めのパスを送るしか
なくなり、なかなか攻め手が見つかりません。

フランス代表は、高いラインを引いて非常にコンパクトな
守備をしています。
そして、攻撃では長いグラウンダーのパスを交換したり、
スペースができれば、ナスリ・クリシーのアーセナルコンビや
右サイドのヴァルブエナがドリブルで持ち上がります。

スタッド・ドゥ・フランスの芝は比較的長く、アーセナルや
バルサのように細かいパスをつなぐのは、向いてないようです。
ですから、繊細なパスよりも、長めのパスを交換したりドリブルで
持ち上がるのは正解のような気がします。

一方、ルーマニアの守備も負けてはいません。

ボール保持率(ポゼッション)はフランスの方が上ですが、
4-4-1-1の4-4ブロックで相手のボールを絡め取り、
ゴール前でチャンスを作らせません。

フランスよりはブロック位置が低いので攻撃には移りにくいものの、
アウェイということやタレントの差を考えれば、適切な守り方の
ような気がします。
コンパクトさの面で言っても、フランスに負けず劣らずコンパクト。
FWの守備開始位置はあまり高くはないですが、コンパクトなために
DFラインは結構高い位置にありました。

そして、両チームとも、前半からかなり飛ばしていました。
プレスはもちろん、ドリブル・パス交換に至るまで
ものすごい運動量です。

特に、フランスのパス交換や縦に持ち上がるドリブルの速さは、
まるでプレミアリーグのマンUかチェルシーのようでした。

フランスはベンゼマの1トップが良いです。
前に張ったり、サイドに流れて中央のスペースを作ったり。
強くて上手い。
アーセナルに欲しい。(笑)

それから、ヴァルブエナには驚きました。
ドリブルの速さ、パスの速さ、スピード・パワーのどれを
取ってみても一流です。
ナスリもドリブルが上手かったですが、ヴァルブエナのおかげで
霞んで見えるほどでした。
背は低いですが、筋肉のかたまり。
まるでテベスのようです。

調べてみると、昨季リーグ優勝したマルセイユのFWでした。
なるほど、デシャン監督は良い選手を持っているな、という印象。


マルダ、ナスリ、ヴァルブエナがピッチを広く使いながら、
自由にポジションチェンジしてルーマニア陣内に攻めこみ、
クリシーも積極的に上がってクロスを上げますが、
ルーマニアの守備は堅く、前半はスコアレスドロー。

後半も一進一退の攻防が続きます。
チャンスは確かにフランスの方が多いのですが、なかなか
決定的チャンスができません。

しかも、ルーマニアのGKパンティリモンがスーパーセーブを連発。
後半13分にヴァルブエナが至近距離から強烈なシュートを放ちましたが、
パンティリモンが弾いてクロスバーに直撃。
DFがクリア。

また、ナスリとの1対1のシュートも完璧にゴール外に弾きだします。

パンティリモンという名前は初めて知りましたが、覚えておいて損はなさそうです。

後半20分過ぎ。
いきなりフランスが動きました。
ヴァルブエナOUT、ロイク・レミIN。

えー、まさかヴァルブエナを交代?
ヴァルブエナは、良いプレーしてたじゃん。
交代の直前にもいいシュート打ってたのに、なぜ???

少し消え気味のナスリなら分かるんだけど。
ブラン監督は、何を見てそう判断したんだろう?

後半25分。
両チームの動きが少しずつ鈍り始めました。
前半の飛ばし過ぎのツケが出てきています。

後半29分。
ナスリOUT、グルキュフIN。

うんうん、この交代は納得。
ナスリの運動量が落ちてましたから。

今日は、ヴァルブエナもナスリもいいプレーしていました。

後半30分を過ぎると、両チームから明らかにコンパクトさが失われていきます。
必死に走っていますが、疲れからどうしても足が回りません。

ですが、両チームとも高いDFラインは下げません。
フランスだけでなく、ルーマニアも虎視眈々とゴールを狙っています。

そこをフランスが突きます。
後半39分。

中盤の底にいたディアッラから一本のロングパス。
高いDFラインの背後に飛び出したのは、交代で入ったロイク・レミ。
マルセイユの23歳のFWです。

縦に速いドリブル。
DFも追いつけません。
最後は、冷静にGKの脇を抜いて逆サイドにグラウンダーのシュートを突き刺しました。

やっとやっと先制。
こんなに良い試合をしているのに、スコアレスドローだったら
やり切れないところでしたから、良かったです。

ルーマニアはガックリきたのか、その後はますます足が動かなくなりました。
どの場面でも、少しずつ遅れ始めます。
これは、もしかすると。

ロスタイムに入って、フランスが押し込みます。
後半41分にベンゼマと交代で入ったパイェが、ドリブルでペナルティエリアに
侵入。
小刻みなフェイントから中央のグルキュフにマイナスのパス。
グルキュフは落ち着いてダイレクトシュート。

これは、いくら当たっているGKパンティリモンとは言え、取れませんでした。

2-0で試合終了。

とてもいい試合でした。
ちょっと早計かもしれませんが、フランスは復活した、と言っても
いいんじゃないでしょうか。

ナスリ・レミ・ベンゼマ・パイェは22~23歳と若いですし、
グルキュフは24歳、ヴァルブエナも25歳。

攻撃陣は、ユーロ2012はもちろん、2014年のブラジルW杯でも
十分に活躍が期待できる年齢です。
正直言って、リベリーが完治してもどこに入れたら良いのか悩むほどです。

ブラン監督の采配も良かったです。
交代で入れた選手が3人とも活躍する、というのは出来すぎでしょうけど、
高い位置からの攻撃的プレスもピッチを広く使った戦い方も好印象でした。

待ちに待った輝くレ・ブルーが、やっと帰ってきたような気がします。
いつもこういう試合ができるようなら、ユーロ2012での快進撃は
間違いありません。
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