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少し時間が空きましたが、ヨルダン戦について書いてみます。

日本代表の試合で久々に熱くなりましたね。
最近の日本代表はW杯アジア最終予選で楽をしすぎていたので、
ぜんぜん熱くなれなかったのですが、今回のヨルダン戦は
いかにもなアウェイだったので、頭から湯気が吹き出しながら、熱く応援しました。

3月末でテレ朝を退社する前田アナのためにも、W杯出場を決めてくれぇえ!って
思ってたし(笑)

ですので、多くの方が色んなところに書いている記事やブログを見ると、
遠藤が悪い、長谷部が悪い、清武が駄目だった、ということのようなんですけど、
「あれ、そうだっけ?」
と気づかなかった私です。

今回は、応援に熱が入るあまり、いつものようにピッチ全体に目を配って、
各選手のポジショニングや動き、攻守の組織を分析的しながら試合を
観戦したわけではなかったんですよね。
そういう見方も楽しいんですが、頭を使うので疲れるし(笑)、熱くなれない
ことも多いのでつまらない時もあったります。

そんなわけで純粋に応援していたヨルダン戦。

まぁ、相手が強かったな、という印象です。
ホームの地の利とフィジカルを生かして日本代表の弱点をきちんと突いてきた、という感じ。
日本にも問題があったとは思いますが、この試合のヨルダンは強かった、ということを認めた方が
いいと思います。
日本が自滅した、的なイメージで捉えている方も多いようですが、ちょっと疑問です。
試合後にセルジオ越後さんが以下のようなことを仰っていたのが印象的でした。

「日本はアジアのチャンピオン(=アジアカップ優勝)。でも、アジアで圧倒的な
 存在かと言うと、そうではないよね。
 最終予選では、アウェイで1勝1敗1分。しかも、オマーン戦の1勝も
 試合終了間際にギリギリ勝ち越した、という際どい試合だった」


確かに、その通りですね。

ヨルダンのどこが強かったか。
第一に挙げられるのは、やっぱり球際かな。
日本は1対1の球際で、かなり負けてました。
吉田麻也が負け、酒井高徳が負け、リベリやロッベンを完封したことがある内田が負けている。
香川や前田は言うに及ばず。
やはり、ヨルダンのフィジカルとスピードは凄かったと思います。

誰か1人が負けるなら、それはその選手の調子が悪いという言い方もあるのでしょうが、
これだけ負けると言うことは、ヨルダンが日本を凌駕したと言うべきなんじゃないでしょうか。

中田英寿の有名な言葉があります。
「システムを気にするより、まず1対1で負けないことが重要。
 目の前の相手に負けなければ、試合にも負けない」


私はこの言葉がとても好きです。なぜなら、パスサッカー好きな日本では、組織を重視するあまり
1対1を軽視することが多い。
でも、サッカーの基本は1対1でしょ、ということを思い出させてくれるからです。

1対1に勝つ方法は色々あります。
パワー(フィジカル)、スピード、繊細なボールコントロール(攻撃時)、相手の次の動作の予測(守備時)、
等々。
スペイン代表は組織的サッカーの権化のように言われますが、イメージと違って1対1も強いです。
フィジカル派のブスケツ、セルヒオ・ラモス、プジョル、ピケ。
技術や予測で相手をほんろうするイニエスタ、シャビ・アロンソ。
スピードで振り切るビジャ、ペドロ。

一方、この日の日本代表の1対1は弱かった。ヨルダンが勝っていました。
ぶっちゃけ、テレビの前で
「なにやってんだ、そこで負けるなよ!!!」
と何度叫んだことか。

一番分かり易いのが2失点目。
吉田麻也はファウルをしてでもヨルダンFW入るを止めるべきだったとか、
酒井高徳があきらめたのが悪いだとか、吉田は高徳と連携してハイルを
挟もうとしたのに、それを高徳が気づかなかった、とか色々言われていますが、
私から見ると、

「高徳も吉田も、なんで1対1で負けて(振り切られて)んだよ、勝たんかいっ!」

という感じです。
高徳はボールがごちゃごちゃっとしたときにボールを奪われてはいけなかったと思うし、
吉田も勝たなくちゃいけない。
だから、1対1で負けた2人の責任です。

吉田がファウルしてでも止めるべきだった、というのは間違いではありませんけど、
弱小国の発想だと思います。
日本代表はアジアの覇者であり、欧州クラブに多数の選手が所属しているんだから、
勝って当然。
そうでなければ、W杯ベスト8なんて夢のまた夢です。

他にも、相手GKが素晴らしかった。
DFがコースを限定しているとは言え、確実に日本のシュートを止めました。
遠藤のPK失敗についても、相手GKを誉めるべきだと思います。
コース的にもスピード的にも、遠藤はほぼ完璧なPKを蹴りました。あれを止められたら、
しょうがありません。

ただ、遠藤のPKはかなり研究されている気がしましたね。
遠藤が蹴る直前までGKは動かなかったし、蹴るタイミングも読まれていました。

このように、ヨルダンは強かったと言えるでしょう。

翻って、日本の問題を考えてみます。

ザッケローニ監督の采配ミスが、一番大きかった気がしますね。

その中でも最も問題だったのは、香川をトップ下に置き、憲剛を出場させなかった
ことだと思います。
語り尽くされている感もありますが、やっぱりそこが問題でした。

使われるタイプの香川をトップ下に置くと、誰も彼を使えない。
本来、使うのは遠藤と長谷部でしょうけれど、フィジカルが強い相手に対して
遠藤は消える傾向が強い(いつもではありませんが)。
それはこの試合に限ったことではなく、古くは2008年のホームのウズベキスタン戦でも
遠藤は消えていました。
なぜなら、ウズベキスタンは日本のボール回しの源がボランチだと分かっていて、
厳しいプレッシャーを掛けてきたからです。
その年の遠藤は、ACLで優勝する等キャリア最高レベルのパフォーマンス見せていた
のですが、それでもフィジカルの強い相手には消えるわけでです。

ですから、この日のヨルダン相手にも遠藤は消えていました。
これでは遠藤は香川を使えない。

長谷部については理由はよく分かりませんでしたが、彼が香川を上手く使えないケースは
よくあるので、この試合もそうだったんだな、と思っています。

そんな訳で、香川は使われる選手と言うよりは、使う側の選手に回ります。
自らがパス出す側に。
でも、そういうプレーは、あまり得意ではありません。

ヨルダン後にイングランドに戻り、アウェイのサンダーランド戦に先発した香川でしたが、
ルーニーが先発していないために、やはり無難なプレーに終始してしまいました。
ボランチのキャリックやアンデルソンらは、結構香川にパスをくれていたのですが、
ルーニーがいなくてパスを出す側に回ったため、輝くことはありませんでした。
プレッシャーを嫌って、ボールをもらいにしばしば低い位置に下がってくることもあり、
セリエAやリーガエスパニョーラで苦労していた頃の俊輔のようなプレー(しかし、俊輔より
視野は狭い)でしたね。

クラブ(マンU)では、ファーガソン監督が香川に新しいスタイルを身に付けさせる
ために、敢えてトップ下に起用するのは構わないと思います。
事実上、リーグ優勝は確定していますし、サンダーランドは格下ですから練習台には
ちょうどいいでしょう。
しかし、組織を作る時間の短い代表の、しかもW杯最終予選の本番で、ザッケローニ監督が
香川をトップ下に起用するのは間違いです。

忘れてはいけないのは、香川がトップ下で輝いたのは、ドルトムントだけでした。
セレッソでも日本代表でもマンUでも、トップ下の香川はそれほど輝いたことはない。

もう少し正確に言えば、良いパサーと組み、そのパサーのパフォーマンスが良い時でないと、
香川のトップ下は輝かないのです。

だからこそ、ヨルダン戦では、シュート数の割に日本の決定機は少なかったのだと思います。
ザックは、憲剛をトップ下に置き、香川を左サイドに置くべきでした。

そして、この試合、日本はシュートをなかなか打たなかった、と言われていますが、
それはそうでしょう。
ミドルを打つ選手がピッチにいませんでしたから。

そもそも、日本代表にはミドルシュートを打つ選手が少ないです。
本田と憲剛だけでしょうね。
後は、時々、長友と長谷部が打つくらいです。
しかし、長谷部はチームが勝っていたり、試合を支配しているときにしか打たない。
遠藤や清武も同じです。
外しても構わないときにしか打たないわけです。

チームが押されていたり、負けているようなシビれる状況でもミドルシュートを
打てる能力と勇気のある選手は本田と憲剛、長友だけ。
ヨルダン戦では本田と長友がいないわけですから、ミドルを打てるのは憲剛だけでした。

なのに、憲剛を起用しない以上、誰もミドルを打たないのは必然の結果です。
ヨルダンは、1-0でリードした後半から引きこもり&カウンター狙いに移行しました。
ほぼ6バックと言ってもいいようなドン引き。
日本はミドルシュートを打って、相手を引き出す必要があったのですが、それが
できませんでしたね。
だから、なかなか点が取れませんでした。

清武のファンタジーあふれるパスから香川が1点を取りましたが、あんなプレーが
1試合で何度も出るのは難しい。
その結果、日本は負けました。

得失点差を考えると、日本のW杯出場は事実上決まっているようなものですが、
6月のホームではスッキリと豪に勝ってW杯出場を決めて欲しいと思います。
コンフェデに疲れた状態で臨みたくないですから。

たのむよ、ザッケローニ監督!
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