ACLの全北現代-セレッソ大阪戦が話題のようですね。

話題の中心は、前半7分のキム・ボギョンに対する頭突きのようです。
あれは、レッドともイエローとも取れるプレーだったと思います。
(実際にはイエローでした)

まぁ、主審からは見えにくい位置でのファウルだったし、前半7分だったし、アウェイだったので、
一発レッドは難しいでしょう。

ただ、あのプレーを意図的に頭突きしたんだ、全北現代はキム・ボギョンを壊しに来たんだ、
と解釈する人が多いようですが、本当にそうなんでしょうか。

前半5分のキム・ボギョンへのプレーを見ても、全北現代がキム・ボギョンに
厳しく当たろうとしていたのは、確かだと思います。
また、試合全体を通してみても、セレッソの長所(前2列の攻撃力)を封じるために、
セレッソの3列目に厳しくチェックにいく守備戦術だったのも間違いありません。

ですが、キム・ボギョンをケガさせてプレーできなくしてしまおう、という意図があったかどうか?
全北現代から見れば、第1戦で負けているのに、レッドカードで退場者を
出すかもしれないリスクを意図的に負うなんて馬鹿げたことです。
しかも、前半7分で。

たまたまイエローで済みましたが、レッドが出ていたら、10人対11人。
いくらセレッソのキーマンが負傷したからと言って、清武もいるわけですし(※)、
前半で退場者を出してしまったら、勝ち抜ける可能性は非常に低くなります。
セレッソは、引き分けでもいいわけですから。

(※)結果的には、清武は良いパフォーマンスを見せられなかったですが、
   あくまでそれは結果論です。
   試合前には、全北現代にそこまでは分からなかったはずです。

また、映像をよく見て欲しいのですが、全北現代の25番の選手はキム・ボギョンに
わざと腕を当てにいっています。
つまり、腕を当ててキム・ボギョンをひるませ、その隙にボールを奪おう、というプレーです。
ヘディングは審判へのフェイクに過ぎず、次のアクションでこぼれ球を拾うのが目的です。

審判に見えないところで腕を当てて、相手がひるんだ隙にボールを奪う、というプレーは
Kリーグでは結構見るので、特に驚きはありません。
セリエAやプレミアリーグなんかでも、割とよく見るプレーですね。
Jリーグではあまり無いかもしれないですが。

それに、わざと頭突きをして相手に当てるのは難しいです。
特に、走りながら腕を出しながら、下から突き上げるような形の場合は。
やってみれば分かります。

ですから、意図的に厳しいプレーをしたのは確かでしょうが、頭突きになってしまったのは
偶然だと思います。

腕を当てて相手をひるませるなんて、そもそも汚いプレーだ、という解釈の方もいるでしょうね。
でも、それが世界だと私は思っています。
世界には多様なサッカーがあって、バルセロナのような華麗なサッカーだけが
サッカーじゃありません。

それから、韓国のチームなのに韓国人選手になぜあんな厳しいプレーをしたんだ?的な
コメントをちらほら見かけますが、不思議です。
敵のチームに同じ国の選手がいるからって、チェックを甘くする選手なんているんでしょうか?
それがキーマンなら、なおさら厳しくいくでしょう。

ノヴァーラ-インテルの試合では、ボールを持ってない長友の両足を森本は平気で刈ってました。
長友は吹っ飛んでいました。
Jだったら、カードが出てたでしょうね。

森本は長友を刈るのに、全く躊躇(ちゅうちょ)がありませんでした。
それが当たり前のことだからです。

私は、Jリーグのチームにもっと肉弾戦ができるようになって欲しいです。
いまのJリーグは、過保護でナイーヴなところがあります。

パスを回せることと肉弾戦ができることは、別に二律相反じゃありません。
両立させればいいだけです。
良かった頃のACミランを思い出せば、分かると思います。

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