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残留争いをしている大宮と浦和が、ナビスコ杯2回戦で直接対決です。
ふだんは滅多にナビスコを見ないのですが、状況がおもしろくて見てしまいました。

1st legは浦和がホームで2-0の勝利。
大宮が勝ち上がるには、2nd legで3点差以上での勝利が必要です。

ですが、ナビスコ杯を勝ち上がると、当然、過密日程に悩まされることになります。
つまり、残留しにくくなるわけです。

イングランドの例で恐縮ですが、プレミアリーグの2010-11シーズンのバーミンガムは
カーリングカップ(カップ戦)で優勝しました。
決勝でアーセナルを破って。

ですが、過密日程をこなしきれずに2部降格。
カーリングカップで優勝したことが、仇となってしまいました。

大宮も浦和も、そういうことにはなりたくないはずです。
お互いに、勝ちたいような勝ちたくないような微妙な状況に陥っています。

さて、先発メンバーです。
大宮は、前節のリーグ戦(柏戦)から先発を9人入れ替え!
思いきりましたね。
エースのラファエルも、もちろん先発せず。
よくこれでベストメンバー規定に抵触しないなぁ。
鈴木監督、数試合前から考えながら選手を起用していたんでしょうか。
もしそうだとしたら、なかなかの策士ですね。

浦和は、前節のリーグ戦(鹿島戦)から6人入れ替え。
こっちも結構入れ替えています。
リーグ前節の先発で、この試合先発しなかったのは、柏木・高橋峻希・小島秀仁・
宇賀神・エスクデロ・加藤順大。
ですが、中心選手と思われる原口、山田直輝、スピラノビッチは先発です。

ここらへん、先発メンバーにお互いの監督の心理が見え隠れして楽しいです。

大宮は、中2日での試合でもあるし、初戦でも負けているし、残留するのが最優先と
割り切っての先発メンバーの選択。
特に、中2日ってのが大きいですね。
シーズン終盤に中2日で90分走るのは本当に疲れるし、プレーの質もがくんと落ちます。
また、疲労が蓄積するとケガもしやすい。
疲労骨折なんかした場合は選手生命にも関わりますから、いくら主要メンバーだからって、
いつでも先発という訳にはいきません。

それから、観客の立場から言っても、疲れ切った主要メンバーがミスしまくりで走れないところを
見せられるよりは、下手だけどモチベーションの高いサブメンバーのプレーを見る方が
はるかにマシです。
いくら下手でも、走ろうと思えば走れますからね。

よくベストメンバー規定や、先発メンバーの入れ替えのことをごちゃごちゃ言う人は、
コンディションが悪い場合の主要メンバーのプレーをきちんと見てないんじゃないですかね?
例えば、ACLの全北現代-セレッソ大阪の2nd legでは、コンディション不十分の清武は
ほぼ消えていて、見るに耐えない出来でした。
ケガと疲れは違う、という方もいらっしゃるかもしれませんが、コンディション不良という点では、
なんら変わりはありません。

野球の野手なんかとは違って、疲れやコンディションがプレーの質に大きく左右するのが、
サッカーの特徴です。
この試合がナビスコ杯の決勝と言うのならともかく、シーズンはまだ2か月以上もあるわけですから、
メンタルだけでプレーの質を維持しろ、というのは無理な話です。
ですから、9人入れ替えた大宮の姿勢には共感できますね。

一方で、浦和のペトロビッチ監督の気持ちも先発メンバーから伝わってきて、興味深いです。

残留に全力を尽くしたいけれど、ナビスコの1st legは勝っているわけだし、
みすみす勝ち上がるチャンスを逃したくない。
リーグ戦は成績が良くないので、せめてカップ戦は勝ち上がってサポーターに喜んで欲しい。
でも、残留のためには選手を休ませたいというのも本当。
リーグで次に当たるのは、強豪ガンバだし。しかもアウェイ。
だったら、最低限の中心選手だけ残して、あとは休ませるか、、、、
中3日だし、原口と山田直輝は若いから何とかなるだろう。
スピラノビッチと永田は、CBだから運動量もさほどではないし。
柏木も出したいけど、ガマンガマン。
仮に勝てなくても、0-0でも0-1でも勝ち上がれるんだし、さいたまダービーとは言っても
アウェイだから、勝ち上がりさえすれば、そこまで批判もされないだろう。

ペトロビッチ監督は、こんな風に考えたんじゃないでしょうか?

その結果、試合では前半から原口と山田直輝が躍動してゴールに絡み、2点先行。
ゴールはFWデスポトビッチですが、2人のアシストが上手かった。
ペトロビッチ采配がズバリ的中です。
2-0になったので、前半28分であっさりと原口を下げます。
マゾーラ投入。

はっきりしていて良い采配です。明らかな原口温存。
まぁ、大宮は残り60分で5点取らなくちゃいけなくなったわけですから、原口を温存するのは
正しい判断でしょう。

大宮は、9人代えるとさすがに連携が合わなくなって、どう攻めたら良いのか迷っている風でしたが、
前半30分頃からやっと動きが良くなります。
ダイアゴナルランを多用してDFを引き連れてスペースを作ります。
浦和は攻撃的に行きたいからかラインが間延びしていて、大宮の選手を捕まえきれません。
次第にパスが回り始めます。
大宮は、何度か藤本主税を中心に浦和の最終ラインの裏を取りますが、最後の場面の精度が
低く、得点になりません。

2-0でハーフタイム。

ここで、ペトロビッチ監督が動きます。
後半からCB永田を下げて坪井を投入。
主要メンバー温存のスタンスが、ますますはっきりしてきました。

ちなみに、坪井は、今季2試合目の出場だそうです。へぇ、坪井がねぇ。
でも、坪井はなかなか良いプレーをしているように見えました。

そして、同時に浦和は戦術変更。
前半は、前の2列が前の方にいて攻撃的な姿勢を取っていましたが、
そのためにラインが間延びしていました。

後半は一転、ラインを下げて自陣内にブロックを作ります。
しかも、攻撃はサイドからの少人数でのドリブル突破中心。
カウンターを受けにくい攻撃手法に絞ってきました。

明らかな逃げ切り体勢です。

そして、ペトロビッチ監督からは、CB坪井とスピラノビッチに「間を開けるな」と指示。
前半の大宮が、中央突破から裏を狙っていたことへの対策です。

勝つことを優先したなかなか良い采配でした。

浦和は、大宮のMF金沢にスーパーなフェイントからピンポイントでミドルシュートを
決められたものの、他はほとんどチャンスを作らせず、1失点に抑えこみました。
そのぶん、攻撃でもあまりチャンスは作れなかったですが、想定の範囲内だったと思います。

結局、大宮は1-2で敗戦。
ナビスコカップ準々決勝に駒を進めたのは浦和でした。

たまにはペトロビッチ監督も良い采配するんですね。
こういうときは、誉めてあげて欲しいです。

ただ、この結果が残留争いにどういう影響を及ぼすかは、また別の話。

この敗戦で、大宮は残留する可能性が高くなったと思います。
浦和のような選手層を抱えているわけではありませんから、
もし勝ち上がっていたら残留は厳しかったでしょうね。
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