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メキシコ戦、負けましたね。
これで、3戦全敗。
プラチナ世代は、U-17W杯1次リーグを突破できませんでした。

しかし、日本サッカー史上最強世代と言われる実力の片鱗を見せてくれました。

日本サッカー史上最強≠世界最強ではなかっただけで。
それは当然と言えば当然なので、あまり悲観する必要はありません。

このチームの何が良かったかと言うと、何と言っても運動量と走りの巧さ。
3戦とも日本がボールを持つと、誰かがパスをもらえる位置に走り込むことが徹底されていました。
この世代は、ブラジル・スイス・メキシコとも守備が下手でしたが、それを差し引いても、次々にパスコースに飛び込んでくる日本人に付ききれなかったのは、日本の走りが良かったからだと思います。
スイス戦で前半の最後くらいから運動量が落ちたのは今後の課題ですが、この試合は昼に行われたからで、夜に行われたブラジル戦とメキシコ戦では、終盤まで日本の運動量が相手を上回りました。
それが、得点チャンスを量産することに繋がりました。

ここはA代表にも見習って欲しいほど。
単に運動量が多いのではなく、走るタイミングや場所が非常に良かったのではないでしょうか。


2つ目に良かったのは、シュートを数多く打ったこと。
私の知る限り、こんなにたくさんシュートを打つ日本代表は、初めて見ました。
その一番の理由は、先に書いた巧い走りを基礎に、ビルドアップが上手くいって、相手ゴール前にボール前に何度も運べたこと。
また、ミドルを含めて、強引かつ思い切りよくシュートを打ったことも、その一因でしょう。

正確には数えていませんが、3試合ともシュート数は相手を上回ったと思います。
世界大会の1次リーグで、過去こんなことはなかったのではないでしょうか?

さすがプラチナ世代と言われるだけはあります。


一方、課題ですが。

やはり、選手1人1人が主体的な判断をあまりできなかったこと。
これは前回のブログにも書きましたので、詳しくは省きます。
ただ、これは日本人選手全般に巣くう病原菌のようなもので、かなり根深い課題です。

また、これも前回のブログにも書きましたが、サイド攻撃が少なすぎることも課題です。
メキシコ戦ではスイス戦よりサイド攻撃が増えましたが、まだ足りません。
世界のサッカーの攻撃の趨勢が、サイド攻撃やサイドでのゲームメイクに変わって、10年近くがたっています。
この時代に、まだ中央突破を中心とするサッカーをして、それに必要な技術ばかり磨いていると、守備力が上がる上の世代ではだんだんと通用しなくなるでしょう。
中田英寿や小野は、トップ下の時代からサイドの時代に移った際に、いままでの中央での突破やゲームメイクの技術を次第に有効活用できなくなっていった典型例です。
俊輔は、ある程度サイドの時代に適合しましたが、サイドからクロスを上げたりゲームメイクをすることができても、サイドで仕掛けて突破できないため、スペインでは苦しんでいます。

彼らのようにならないために、プラチナ世代にはもっとサイド攻撃にこだわって、そのスキルを磨いて欲しいと思います。
W杯の南米予選では、メッシでさえも中央を突破しようとして何度も止められていました。


3つ目の課題は、個の力です。
プラチナ世代と言われてはいますが、世界と比べれば、やはり個の力が足りません。
U-17ということを考慮し、フィジカル面を除いて考えても、です。

ブラジルやメキシコは、1対2の場面でもボールをキープしてパスを出したり、ドリブルで抜きに掛かってきました。
そして、そのうちの何回かは成功し、チャンスを作っていましたね。
残念ながら、日本は2人を相手にキープしてパスを出したり、抜くケースはほとんどありません。
多少、宇佐美がやれていたくらい。

パスは確かに正確ですが、驚くほどではなく、過去の日本代表でも見られたものです。

そして、過去の日本人選手たちと同じく、パスが遅い。
サイドチェンジはパススピードが遅いために、ほとんど有効な攻撃につながりませんでした。
さらに、パススピードが遅くて、中盤でパスがインターセプトされる場面もかなりありましたね。

また、プラチナ世代はトラップが上手いように見えますが、パスが遅いからトラップがしやすい、という面が大きいような気がします。

いずれにしろ、個の力は過去の世代の中で比較的高いとは思いますが、飛び抜けているとまでは思いません。
走りは巧いですが。

今後も、もっと個の力を磨いて欲しいです。

ところで、宇佐美ですが、メキシコ戦の後半はかなり良かったですね。
前半とプレースタイルがガラッと変わって、見違えるほどでした。
監督の戦略的交代・戦術変更の影響が大きく、主体的な判断でなかったのは少し残念ですが。

よく言われるように、現代サッカーのトップ下は、セカンドストライカーでなければ活躍できなくなりました。
ゲームメイク型のトップ下は、ほぼ消え去りました。

そういう世界の流れとは異なり、宇佐美は2試合と半分をゲームメイク型のトップ下に近いスタイルでプレーしました。
その証拠に、やけにミドルが多かった。
いくつかの要因が絡んではいますが、宇佐美が得点もできず、活躍も微妙だったのは、それが本質的な原因だと思います。

しかし、メキシコ戦の後半は、明らかにセカンドストライカーとしてプレーしていました。
そして、決定的な場面をいくつも作りました。
ゴールできなかったのは、相手のGKを褒めた方がいいでしょう。

宇佐美は、視野が広くパスが正確で、キープもドリブルもできるオールマイティーな選手です。
よく彼のドリブルが長所として取り上げられますが、世界に通用するという面では、パスの方が上です。

なまじパスが通用するため、彼はFWにも関わらず、どうしてもパス出しに回る傾向があります。

このままでは、セカンドストライカーとしては単独突破力が足りず、ボランチとしては守備力と運動量が足りない中途半端な選手に育ってしまうかもしれません。
彼が、世界に通用する選手になりたいなら、パス出しに回るのは我慢して、パスを受ける側にもっと回るようにして欲しいと思います。

ちなみに、U-17の中で最も将来有望だと思ったのは、高木でした。
宇佐美には及ばないと言えしっかりした技術、ポジショニングや運動量、主体的な判断力、そしてアイデアもおもしろいです。
いまの時点ではとび抜けた実力ではないでしょうが、将来はパク・チソンに近いタイプの選手として花開く気がします。


追記:U-17なので、経験がモノを言う守備には言及していません。
   ご了承ください。
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